【韓国・博物館探訪その④】ソウル・鍾路「餅博物館」

【韓国・博物館探訪その④】ソウル・鍾路「餅博物館」

韓国やソウルにあるマイナーな博物館を訪ねてレポートする「韓国・博物館探訪」の第4弾は、外国人観光客も多く訪れるソウル・鍾路にある「餅博物館(떡박물관/トッパンムルグヮン)」に行ってきましたよ!
日本のお餅よりカラフルで綺麗なものが多い韓国のお餅ですが、ただの間食にとどまらず、そこには韓国の生活や文化とは切っても切り離せない大切な役割を果たしていたんです。

この記事の目次
・「餅博物館」の最寄り駅は鍾路3街(チョンノサムガ)駅!
・韓国の伝統餅を知ることができる2階展示場
・祭事の料理とお餅の作り方をることができる3階展示場
・「餅博物館」では体験教室も開催!
・まとめ

「餅博物館」の最寄り駅は鍾路3街(チョンノサムガ)駅!

「餅博物館」があるのはソウルの中心部・鍾路。
世界遺産としても知られている昌徳宮(チャンドックン)からほど近い場所にあり、観光名所の仁寺洞(インサドン)、益善洞(イクソンドン)からも徒歩数分という距離なんです。
最寄り駅は地下鉄1、3、5号線の停車駅・鍾路3街(チョンノサムガ)駅で、6番出口からだと徒歩3分とアクセスも簡単!

このビルの2~3階部分が「餅博物館」になっています。
入館料は一般が3,000ウォン、小~高校生が2,000ウォン。

1階には餅カフェ「チルシル」が併設されていて、ここでは「餅博物館」の館長・尹淑子(ユン・スクジャ)さんが所長を務めている、(社)韓国伝統飲食研究所が開発した美しくて美味しいお餅や、韓国の伝統菓子をいただくことができます。

どれもおいしそうですね~♪
お餅定食やレトルト餅というのが気になります!

お餅やお菓子のセットもあるので、お土産にも喜ばれそう。

おっと、話が餅カフェにそれてしまいましたね。
ビル中央の扉から建物の中に入ると、奥にカウンターがあるのでそちらで入場料を支払ってから、まず2階を見学します。

「餅博物館」には約3,000点もの餅に関する資料が展示されているのですが、なんとそれらはすべて、先ほどお話した館長のユンさんが寄贈したものなんです!
いくらお餅や食の研究をされている方だからといっても、3,000点はスゴイですね・・・。

韓国の伝統餅を知ることができる2階展示場

2階には、結婚式や葬式など、人生の節目において食べられるお餅や、韓国の祝祭日に作られていた伝統餅が季節ごとに分けられて展示されています。

まずは婚礼の様子から。

女性の頭の飾りが重そうです・・・。
ローソクもゴージャス!

韓国の婚礼では、このようなつがいの木彫りの雁が儀式で使われるんですよ。

こちらは開城(ケソン/北朝鮮の南部にある都市)で伝統的に作られていた幣帛(ペベク)という食べ物。新婦が舅姑やその親族たちと初めて会う際に贈る物で、開城地方のものは高さと大きさが他の地方に比べて特に派手だったそうです。

お葬式のお餅と食べ物。
人生の行事の中でも、もっとも厳粛で丁寧に作られる食べ物たちは、見た目からも想像できるように手順も1番難しいんだとか。

それにしても、これだけ積み上げるの大変そうですね・・・。

昔の台所はこんな感じでした。
韓国の歴史ドラマにもよく登場するから、もうお馴染みですね!

なんとこれは冷蔵庫!も、木製じゃないですかっ!

年間の行事の際に食べられるお餅を展示しているコーナー。

白くて太いお餅は「カレトック」といって、そのまま焼いて食べたり、斜めにスライスしてトックッ(お餅スープ)に入れたりして、現在でもよく食べられているお餅です。

その隣は「ヤクシク」というお餅で、蒸したもち米に焼き栗やナツメ、松の実などを混ぜて、ゴマ油や醤油で味付けをしたお餅。栄養満点で、日本のおこわに似ています。

韓国のお正月は、お餅をスープにして食べます。
これがまた美味しいんだよなぁ。

旧暦の12月に食べるというお餅。
なんだかケーキみたいでとっても美味しそう♪

桃の節句に食べる「ツツジの花煎」。
食べるのがもったいないくらいキレイです!

なるほど、このお餅はこんなふうに焼いて作るんですね。
だから花煎って名前なんだ!

こんなかわいいお餅も!
韓国のお餅って本当に繊細で綺麗です。

2階の展示場には、昔お餅を作っていた貴重な機具や道具類も展示されています。
現在では電動で動く機械を使えば大量に作ることができるお餅ですが、この展示を見れば昔の人の知恵と工夫がいかにすごいものであったのかを感じることができるでしょう。

ここは「餅博物館」なんですが、やっぱりありました!キムチコーナー!(笑)

昔の人の日常生活の様子を人形で再現しています。

祭事の料理とお餅の作り方を知ることができる3階展示場

3階では、実際の道具を使って餅づくりを体験できるコーナーや、お餅の種類と作り方、季節のお餅について展示されています。

3階の入り口にはさっそく餅つき体験コーナーが!

お餅に模様をつける道具。

これはお菓子やお餅の型ですね~。とっても可愛いお菓子ができそう♡
日本の和菓子の型にそっくりです。

広い空間にはテーブルと椅子も用意されているので、社会見学などで子供たちがお勉強できるようになっているのかな?

季節のお餅を紹介するコーナー。
もう本当にカワイイとしか言いようがないほどインスタ映えのお餅たち♪
とにかく色彩豊かでカラフル!美しい!!

冬のお餅。
冬だからかな?みかんっぽい形です。左のお餅は栗をイメージしているのかしら?
後ろの器に入っている飲み物はシッケ(米を発酵させた甘酒に似た飲み物)ですね。

こちらは秋のお餅。
秋には秋夕(チュソク/韓国のお盆)というビッグイベントがある韓国。やはり秋夕には必ず食べられるという松餅(ソンピョン)が並んでいますね。(写真左前のお餅)
松餅の後ろにある秋の飲み物はクックヮチャ(菊の花のお茶)です。

色合いも鮮やかなこのお盆には夏のお餅が飾られています。
涼しげなゼリーのようなお餅が気になる!と思ったら、このお餅は五味子(オミジャ)で作られているんですって。美味しそう~~!

赤い飲み物は桜桃のお茶でした。

最後は春のお餅。
やはり春らしく淡い色合いです。
前方向かって左側は緑茶のお団子、右はリンゴのお団子だそうです。

きれいなピンクの飲み物は、先ほど桃の節句のお餅にも登場したツツジの花のお茶なんですよ。いったいどんな味がするんだろう?!

ほかにもいろいろなお餅がありました!

すごいですね~、釜で作るお餅(笑)
餅とあんこが交互になっています。

餅サンドイッチまである!!

「餅博物館」では体験教室も開催!

「餅博物館」では、見るだけではなく実際にお餅を作りながら韓国の伝統餅について学べる体験教室も開かれています。

人数は5人以上からとなってしまいますが、興味がある人はぜひ挑戦してみて下さいね。
予約は公式HP(http://www.tkmuseum.or.kr/index.php)にて受付しています。

お餅以外にも、キムチやマッコリ、韓国の伝統家庭料理の体験教室もあります。(すべて5人以上)

餅博物館/떡박물관(トッパンムルグヮン)

住所 ソウル特別市 鍾路区 敦化門路 71
電話番号 02-741-5447
営業時間 10:00~18:00/休日:日曜、秋夕、旧正月

まとめ

可愛くてオシャレで、現代ではインスタ映えすることでも人気の韓国のお餅ですが、じつはその1つ1つにいろいろな意味があって、韓国の生活に非常に密着していた食べ物だったということがわかりました。
今のように便利な機械がない時代に、昔のお母さんたちが家族の冠婚葬祭や祝日に真心をこめて作っていた韓国の伝統餅。
その歴史を知り、昔の人に感謝の気持ちを持って食べれば、これまで以上に韓国のお餅が美味しく感じられることでしょう。

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