【韓国語と日本語】韓国語と日本語の古代ロマン!万葉集は韓国語だという都市伝説をご紹介!
日本語と韓国語についてリサーチしていたら、ちらほら見え隠れする「万葉集」というキーワード。どうして韓国語なのに日本の万葉集?と疑問を抱くこともあるでしょう。日本語と万葉集ならともかく、韓国語と万葉集。実は、万葉集は韓国語だとか、万葉集は韓国語で解読できるだとか、そんな古代ロマンが韓国語と日本語の間にはまことしやかにささやかれているのです。
そんな古代ロマンの根拠はいったいどこにあるのでしょうか?ただの都市伝説で片付けられないくらいには、根拠がないわけでもないのです。
そこで今回は、韓国語と日本語をめぐる、万葉集の古代ロマンについてご紹介します。
この記事の目次
【韓国語と日本語】韓国語なの?まずは万葉集についておさらい
万葉集の由来は「万におよぶ言の葉」「木の葉を歌にたとえた」など、諸説ありけりといったところ。そんな由来はさておき、日本の義務教育では、日本最古の歌集であると教えられます。期末テストでも【Q.日本最古の歌集を答えなさい】と出題されたはずです。
【A.万葉集】と回答できたかどうか、すでに思い出すこともできないでしょう。社会人になったら、万葉集はどんなものかも忘れてしまっているかもしれません。まずは万葉集についておさらいします。
万葉集そのものは現存していますが、どのようにして編纂されたのか、資料がないのではっきりとはわかりません。編纂されたのは、7世紀から8世紀にかけてのこと。当時の天皇によって編纂されたのか、橘諸兄、はたまた大伴家持編纂なのか、編纂者の議論は尽きません。現在では、複数の人物によってまとめられた可能性も、専門家によって指摘されています。
万の言葉という由来でも納得できるほど、万葉集にはおよそ4500首の歌が収録されています。当然、ひとつにまとめることなどできないため、万葉集は20巻にもおよびます。古代日本と現代日本とでは、日本語であったとしても、まるで別の言語のように違っています。現代日本人は、江戸時代の人々の会話を理解するのも難しいのです。そのため万葉集の一部は、現在でも解読ができないものがあります。
万葉集の代表的な歌人といえば、額田王ではないでしょうか。社会科資料集の美しい衣をまとう女性の姿が浮かんでくるかもしれません。他には、柿本人麻呂、天武天皇、持統天皇などがあげられますが、作者について触れられていない下級役人ないし一般人によるものも取り上げられています。
古代ロマン!万葉集と日本語と韓国語の関係
古代ロマンというにふさわしいでしょう。万葉集が韓国語によるもの、あるいは万葉集を韓国語で解読できるとなると、なかなか興味深いものです。このまことしやかにうわさされている都市伝説は真実なのでしょうか。
現代の万葉集研究者によっても解読することができない万葉集の歌を「難訓歌」といいます。読んで字のごとく、どのようなことをいいたいのか、まったく浮かび上がってこないものです。
万葉集は日本で編纂されたものですが、歌そのものは日本語の文法・語順にしたがった漢文です。古文で教わったような、レ点がついているわけでもありません。万葉集の漢字をひとつひとつ日本語ではなく、韓国語の意味に置き換えていくと、歌の意味がみえてくるというのです。
韓国語、もとい朝鮮語は自分たちの言語を表記するために、日本同様漢字を借用していました。古代朝鮮には、固有文字であるハングルがなかったのです。したがって漢字は韓国語にもすることもできます。実際に、これらの難訓歌には、五・七・五・七・七を無視したものがたくさんあります。韓国語にしたうえで読み上げると、四・四・四・四という、朝鮮語の歌の特徴・形式にあてはまります。
韓国語だから意味がわかる、韓国語にしたら韓国語の歌詠みのルールに合致する。このことから、万葉集の一部は韓国語によるものだった、韓国語から万葉集の難訓歌を解読することができるといわれるようになったのです。
万葉集と韓国語の関係については、賛否両論が別れる結果となりました。ここでは、賛成派と否定派の提示する根拠についてみていきます。
■賛成派
古代日本の各地の渡来人がいたことは周知の事実です。大陸の文化をもたらしたばかりでなく、場合によっては、政治的な理由から朝鮮半島を追われるように日本に移住しています。
朝鮮半島からの移住者が拠点とした地域は、当然ながら朝鮮語の影響を受けることになります。そのため、東北から九州まで、各地の歌が収録された万葉集に、朝鮮語の影響を受けたものが混じっていたとしてもおかしいことはないのです。
■否定派
言語学的な根拠に欠けることは否めません。裏付けをとるにも古代朝鮮語の資料がないのです。どの文献をみても漢文であるため、当時の人々がどんな朝鮮語を話していたのかわかりません。李氏朝鮮王朝をむかえてからの資料では、時代が離れすぎてしまっています。
そのため、この古代ロマンないし都市伝説が、言語学において認められるためには、古代朝鮮語についての研究が進むことを待つほかないと言わざるを得ません。
賛否両論、賛成と言い切るにも、否定と言い切るにも、どちらも決定打に欠けるからこそ、万葉集と韓国語の関係は古代ロマンだということができるのでしょう。
まとめ
日本最古の歌集ではる万葉集は、韓国語によるものである。朝鮮系の渡来人が日本で生活していたこと、百済王朝の王族が日本列島に亡命して、政治の中心にも影響をおよぼしていたことを踏まえると、眉唾ものとも言い切れません。ですが、古代朝鮮語の資料が乏しいため、これという根拠がないことも事実です。
ですが、韓国語には日本語との共通点がたくさんあります。日本人が韓国語を勉強していても、韓国人が日本語を勉強していても、共通点に驚かされてばかりです。これだけ共通点があるのだから、万葉集にだって日本語と韓国語の共通点があってもおかしくはありません。韓国語がわかるようになってくると、万葉集との関係も自分自身でみつけることができるでしょう。
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