韓国語でどういたしまして!韓国人と「どういたしまして」で気持ちよくあいさつしよう
韓国ドラマのタイトル、韓国ベストセラー小説のタイトル、韓国人気歌手の代表曲にも「ありがとう」があるように、韓国はたくさんのありがとうであふれています。
「감사합니다(カムサハムニダ)」「고맙습니다(コマスムニダ)」「고마워요(コマウォヨ)」と、ちょっとしたことでも、とても大きなことでも、誰かが誰かにありがとうの気持ちを持っているのです。
韓国人にありがとうといわれたとき、どうしようとあせるのではなく、そんな気にするほどのことではありませんと、気持ちよく「どういたしまして」とかえしたいですね。
そこで今回は、韓国語のどういたしましてをご紹介します。
「천만에요(チョンマネヨ)」は教科書だけ!
韓国語のテキストには、韓国語のどういたしましては「천만에요(チョンマネヨ)」だと記載されていることがほとんどですが、実は韓国ではほとんど使いません。
もともとはどのような意味なのでしょうか?
천만(チョンマン)とは「千万」のこと。直訳すると「千万です」といっていることになります。つまり、相手のありがとうの言葉だけでいっぱいですという意味から「どういたしまして」となっています。
そのため、どちらかというと「とんでもありません」という日本語に近いかもしれません。まさかありがとうといわれるとは想像していなかったことにありがとうをいわれた、そんなシチュエーションがしっくりとくるでしょう。
ですが、韓国では「ありがとうございます」といわれたときに、あえて「チョンマネヨ」ということはありません。何度も何度もゆずりあってようやく……というやりとりでもない限り、使わないようなのです。韓国人からすると、きっと外国人だからと思われてしまうことも。テキストには「천만에요(チョンマネヨ)」とありますが、韓国では忘れてしまったほうがよさそうです。
「괜찮아요(ケンチャナヨ)」はオールマイティー!
韓国語の「괜찮아요(ケンチャナヨ)」といえば、韓国ドラマだったり、K-POPだったり、韓国カルチャーに興味があれば、「大丈夫!」という意味だということは、すでに知っているのではないでしょうか?
韓国では大変なことになってしまったときに「괜찮아(ケンチャナ)!」とポジティブに乗り切るところがあるのだとか。そんな「괜찮아요(ケンチャナヨ)」はオールマイティーな韓国語のフレーズでもあります。
「ありがとうございます」といわれたときに、「どういたしまして」の意味合いで「괜찮아요(ケンチャナヨ)」というひとも少なくないのです。
韓国に滞在していて、ちょっとした親切に感謝をされたときに、さりげなく「괜찮아요(ケンチャナヨ)」というくらいがちょうどいいようです。
韓国ではありがとうをいうときも、どういたしましてというときも、基本的に何度も「ありがとう」「どういたしまして」と頭を下げ合ったりせず、スマートにすませる傾向があることも理由かもしれません。
「아니에요(アニエヨ/いいえ)」、これがスタンダード!
「ありがとう」に対して「괜찮아요(ケンチャナヨ)」よりも多く使われる言葉で「아니에요(アニエヨ/いいえ)」があります。
韓国では失礼にあたるわけでも、冷たいわけでもないのですが、日本だとちょっと素っ気なく感じられるかもしれません。ですが、実際は「아니에요(アニエヨ/いいえ)」だけで「どういたしまして」をすませてしまう韓国人が大多数なのです。
「고맙습니다(コマスムニダ)」
「아니에요(アニエヨ/いいえ)」
もし友たち同士であればタメ語でも使えます。
「고마워(コマウォ)」
「아니야(アニヤ)」
「아니에요(アニエヨ)」の基本形は「아니다(アニダ)」で元々の意味は「ではない」です。「ありがとう」に対してこの「아니에요(アニエヨ)」が使われているのは、「ありがとうと言われるほどではない」と控えめで言い回しをしていることなんでしょう。韓国では普通相手に「ありがとう」と言われたらそのまま受け入れず謙遜な言葉で返すのです。
まとめ
韓国語のテキストに「천만에요(チョンマネヨ)」と説明されているのだから、韓国人は当たり前に「감사합니다(カムサハムニダ)」「천만에요(チョンマネヨ)」と受け答えをしているのだろうと思うかもしれませんが、それは違います。
実際は、「괜찮아요(ケンチャナヨ)」「아니에요(アニエヨ/いいえ)」と、すがすがしいほどあっさりとすませてしまいます。日本人だと素っ気ないんじゃ……と慣れるまでは抵抗があるかもしれませんが、慣れてしまえばむしろ、嫌味ったらしさがなくて気持ちいいものです。
韓国語の「どういたしまして」を、当たり前のように「괜찮아요(ケンチャナヨ)」「아니에요(アニエヨ/いいえ)」でいえるようになったら、こんなときは韓国語ではどんな受け答えをするのだろうと、さまざまなシーンの韓国語に興味が出てくるのではないでしょうか。
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チョン スジョン
韓国ソウル出身、高麗大学で日本語・日本文学専攻、韓国語教員資格2級 2016年からK Village 韓国語でレッスンを担当。講師歴5年以上。 レッスン通算時間は約10,000時間、約400人の生徒に韓国語の楽しさを教えてきた大人気講師。K Village プレミア講師としてレッスンはもちろん、教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。
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