韓国語を日本語にするコツ!聞き取るときと伝えるときのポイントを解説!
韓国人の韓国語を韓国語がわからない日本人に日本語で教えるというシーンは、ベテランの通訳者でなかったとしても、ちょっとだけ韓国語がわかるというだけで遭遇する可能性があるはずです。
場合によっては、韓国から訪れた韓国人スタッフが、日本人とコミュニケーションをとれるように、韓国語を日本語にしなければいけないという状況もあるでしょう。
通訳者でない韓国語の初心者でも、ちょっとしたコツをおさえておけば、相手にとってわかりやすいように韓国語を日本語にすることができます。
今回は、韓国語を日本語にするために、聞き取るときと伝えるときのポイントを解説していきます。
韓国語をリスニングするときのポイント
韓国語を日本語にするときは、韓国語を正確にリスニングしなければなりません。それは相手の韓国語を正確に理解するというよりも、相手が意図する内容をきちんと読み取るという意味合いが強いものです。
韓国語のテストではないのですから、そっくりそのまま翻訳するのではなく、わかりやすいように、またその意図どおりに通訳することが求められています。
まずは会話の主題を理解しましょう。韓国語は日本語と同じ「SOV型」、つまり主語-目的語-動詞という語順になっています。そのため、何のことについて話しているのかは、会話の中盤で提示されるわけです。
일본에서는치즈닭갈비가인기있어요?
(イルポネソヌン チズダッカルビガ インキイッソヨ?)
主題が치즈닭갈비(チズダッカルビ/チーズダッカルビ)であることがわかります。では、チーズダッカルビについてどのような内容となっているのかを、会話の最初と最後から突き詰めます。
일본에서는(イルポネソヌン/日本では)と인기있어요(インキガイッソヨ/人気がありますか)?という内容から、日本ではチーズダッカルビが人気かどうかを質問しているということがわかります。
韓国語を日本語にして伝える
韓国語をリスニングしたら相手にわかりやすい日本語で説明しなければなりません。そのため、日本人にとって飲み込みやすいよう、場合によっては意訳をする必要もあります。
他にも、韓国語と日本語の敬語に違いがあることも、気を付けなければならないポイントになります。
韓国語では「絶対敬語」、日本語では「相対敬語」が使われています。英語では敬語にあたるものはありませんが、韓国語と日本語にはあります。ですが敬語といっても同じわけではありません。
韓国語の絶対敬語では、相手との関係がどのようなものであっても、相手の年齢・地位が自分よりも上なら、必ず敬語を使わなければなりません。わかりやすくいうと、自分よりも年上になる両親にも敬語を使わなければならないわけです。
韓国語の敬語をそのまま日本語に置き換えて会話の内容を相手に伝えてしまうと、相手との関係では不適切な敬語になることもあります。日本語の相対敬語は、相手との関係によって敬語を使うか使わないかが決まるからです。
そのため、自分が韓国語を聞き取っている韓国人と、その韓国語を通訳したい日本人、このふたりの関係を理解したうえで、日本語にふさわしい敬語にしなければならないのです。
実は韓国語の通訳は需要が増えている
韓国語をはじめてから、知り合いにから相談されて通訳をしたり、会社で韓国人の案内をすることになったり、何かと韓国語を日本語にする役割を頼まれることもあるかもしれません。
実は、韓国語通訳の需要そのものが高くなっています。まず、韓国・日本企業でのビジネスシーンがあげられるでしょう。韓国企業の代表として、日本企業の代表として、渉外スタッフになって取引先と交渉をするということもあります。
さらに、韓国人観光客が増えていることから、観光に関係する職種でも韓国語通訳が求められています。例えば、ホテルのスタッフ、観光案内、免税店の販売員などがあります。近年ではドラックストアやコンビニエンスストアでも免税を扱うようになっているため、小売業での需要も見込まれています。
韓国語を身に付けるのなら、このような幅広いシーンで活躍できる、韓国語の通訳を目指してみるのもいいかもしれません。韓国語を日本語にするという経験は、韓国語のスキルアップにもつながりますし、これから韓国語通訳になったとしても活かされるはずです。
まとめ
韓国語を日本語にするのは、韓国語初心者にとっては難しいかもしれません。ですが、韓国人とのコミュニケーションにも慣れることができますし、韓国語を日本語にすることで韓国語のスキルアップにもなります。
韓国語をリスニングするときに、主題を目的語から見つけ出し、主語と動詞から全体の内容を把握するようにしましょう。また、日本語にするときには、相手との関係を踏まえたうえで、適切な敬語に調整することも意識するべきです。
韓国語と日本語の架け橋となる経験をすると、もっと韓国語を理解して、もっと上手に日本語にしたいと思うようになるものです。場合によっては、韓国語の通訳という目標にもつながるかもしれません。
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