韓国語と朝鮮語の違いは?ハングル語って?韓国語の呼称の違いまとめ
韓国語と朝鮮語、どちらもニュースやネットで聞いたり見たりしますが、具体的な違いは何なのでしょうか?
ハングル文字を使っていますが同じものなのでしょうか?
元々は同じ一つの国であったということですが、韓国語と朝鮮語と区別するということは表現や発音、使われている単語に違いなどもあるのでしょうか。
地域ごとに文化も異なってくるものですが方言などはあるのでしょうか?
私たちが勉強している韓国語は朝鮮語として通じるものなのでしょうか?
そして韓国語のことをハングル語と言ったりもしますがどれが正しいのでしょう。
ちょっと考えただけでもわからないことがたくさんありますね。
そこで今回は韓国語と朝鮮語の違いについてまとめてみたいと思います。
・韓国語と朝鮮語の違いは何?
・韓国語は韓国で朝鮮語は北朝鮮の言葉?
・朝鮮語にはない韓国語の特徴とは?【語頭法則】
・韓国語と朝鮮語で異なる単語はあるのか?
・韓国語は朝鮮語で通じるのか?
・韓国語と朝鮮語の違いは何?まとめ
韓国語と朝鮮語の違いは何?
韓国語と朝鮮語の違いとはいったい何なのでしょうか。
韓国語は大韓民国、つまり韓国で使われている言葉のこと、朝鮮語とは朝鮮民主主義人民共和国、つまり北朝鮮で使われている言葉のことを指すという前提で今回はその違いをまとめてみたいと思います。
同じものとして考えてよいのか?
ハングル文字をどちらも使っているけど何か違いはあるのか?
発音や表現などに違いはあるのか?
勉強した韓国語は朝鮮語としても使えるのか?
そして、韓国語をハングル語と呼ぶ人もいますが、それはどちらを指すのか?また呼称として正しいのか?などなど。
気になる韓国語と朝鮮語の違いについて調べていきたいと思います。
韓国語は韓国で朝鮮語は北朝鮮の言葉?
韓国語と朝鮮語の違いということですが、ここでは韓国で使われている言葉が韓国語、北朝鮮で使われている言葉が朝鮮語として調べていきたいと思います。
まず、そもそも韓国語と朝鮮語に分かれてしまうことになった経緯ですが、それは第二次世界大戦の終結にさかのぼります。
それまでは、韓国も北朝鮮も同じ一つの国として存在していました。
当時、朝鮮半島は日本の植民地として統治されていましたが、終戦をきっかけに朝鮮半島はアメリカと当時のソ連の二つの国に統治されることになり、現在のように北朝鮮と韓国に分かれることになりました。
二つの国としての境界線は北緯38度線上にあります。
現在も頻繁にニュースに登場していますね。このように国が別れてしまったところから韓国語と朝鮮語という区別が出来ました。
しかし、それまでは同じ言葉を使っていましたので、使われているハングル文字も同じものです。
もちろん韓国語でも朝鮮語でもほとんど同じ言葉として通じます。
韓国語おすすめ記事韓国語は独学でマスターすることができるのか!?勉強方法を解説
朝鮮語にはない韓国語の特徴とは?【語頭法則】
しかし、言語は長い時間をかけて多くの人が使っていくものですから、時間と新しい単語が生み出されたり、発音が変わったりと変化していくものです。
韓国語にもそのような変化が見られ、朝鮮語との大きな違いとなったことがあります。それは「語頭法則」と呼ばれる発音の変化です。
これは韓国語に限らず多くの言語にもみられることらしいのですが、Rの発音が語頭に来る場合、発音のしづらさから音が変化するというものです。
わかりやすい単語で言うと、明日=내일(ネイル)です。
これは元々は래일(レイル)(漢字で書くと來日)だったものが、語頭のRの発音が変化して내일(ネイル)になった単語です。
朝鮮語ではまだ明日は래일(レイル)と書きますし、発音もそのまま残っているそうです。
他にも、「来年」は韓国語では내년(ネニョン)朝鮮語では래년(レニョン)、「労働」は韓国語では노동(ノドン)、朝鮮語では로동(ロドン)、「料理」は韓国語では「요리(ヨリ)」朝鮮語では료리(リョリ)と言うのだそうです。
人の名前である「李」も韓国語では「이(イ)」ですが、朝鮮語では「리(リ)」を使います。
日本語はまだ漢字を使っていますので、そういう意味では朝鮮語の方の発音に近いかもしれませんね。このような点は韓国語と朝鮮語の大きな違いの一つと言えるでしょう。
韓国語と朝鮮語で異なる単語はあるのか?
次に、同じものを指しているけど韓国語と朝鮮語で異なる単語はあるのかについても見てみましょう。主に国に関する固有名詞が異なります。
韓国のことを韓国語では한국(ハングッ)と言いますが、朝鮮語では남조선(ナンチョソン)と言います。これを漢字で書くと南朝鮮です。
また韓国では北朝鮮のことを、복한(プッカン=北韓)と呼びますが、当然北朝鮮では自国を基準にしますので조선(チョソン=朝鮮)と呼ぶのだそうです。
この辺りは漢字で言葉を見てみると私たちにもわかりやすいかもしれませんね。
また、日本では韓国語や朝鮮語のことをハングル語と呼ぶこともありますがそれはどちらに当てはまるのでしょうか。
実はこの「ハングル語」と言う言葉は正しい日本語ではありません。もちろん、韓国語にも朝鮮語にも当てはまる言葉もありません。
この呼び方が定着した原因としては、韓国語と朝鮮語に分かれてしまったので合わせての総称としてハングル語と呼ぼうとしたという説や、NHKで放送されたテレビやラジオのハングル講座から「ハングル語講座」と定着してしまったという説など様々あるそうです。
しかしハングルは文字の名前です。日本語で言うとひらがなやカタカナ、漢字のことです。
なのでハングル語というと、ひらがな語やカタカナ語のようなニュアンスとなりおかしいことがわかりますね。
ハングル語と言うと、韓国語や朝鮮語のことを指すということはわかりますが、混同してしまわないように注意した方がよさそうです。
韓国語は朝鮮語で通じるのか?
そして最後に、韓国語を学んでいるとすれば一番の関心毎かもしれませんね。
韓国語は朝鮮語として北朝鮮でも通じるのか?についてはどうなのでしょうか。
結論から言うと、基本的には通じます。
しかし、日本でもそうであるように同じ日本語と言っても、若い人とお年寄りでうまく話が通じなかったり、地域や住んでいる違いによって通じなかったりすることがありますね。
昔ながらの言い回しだったり、流行り言葉や方言などがそれにあたるでしょう。
韓国語と朝鮮語もそれと似たようなことが原因で、意思疎通がうまくいかないということも考えられます。
しかし、似たような意味の言葉に言い換えたり、ゆっくり話したりすることでほとんど問題なく意思疎通は測れるレベルと考えて問題ないでしょう。
実際、韓国の中でも方言はあります。
最初は聞いても何のことを言っているのかわからないと感じる人もいるかもしれませんが、日本語の方言も慣れればある程度理解できますし、独特の言い回しはやはりわからないという点も同じです。
また方言を話す方でも標準語を聞き取るのは問題ないというのも同じです。
ですので、基本のあいさつなどはもちろん、標準語でしっかりマスターしておいても無駄にはなりませんのでご安心ください。
韓国語おすすめ記事韓国語のあいさつ・日常会話・授業フレーズをわかりやすい一覧でご紹介!
韓国語と朝鮮語の違いは何?まとめ
韓国語と朝鮮語の違いは何なのかということで、呼び方がわかれてしまった理由から、異なるポイントなどを調べてみました。
元が同じと言えども、いろんな要因で変化するということは興味深いですね。
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