韓国語コラム | 韓国語の【ピ】は雨?血?ハングルや発音の違いにフレーズ集もチェック!

韓国語の【ピ】は雨?血?ハングルや発音の違いにフレーズ集もチェック!

韓国語の【ピ】は意味が二種類あるのをご存知ですか?

一つ目は「雨」、二つ目は「血」です。

日本語では全然違う「雨」と「血」ですが、韓国語では同じ「ピ」だなんて面白いですね。

しかし、これは日本人の耳には同じに聞こえるだけで、韓国人にとっては全く違うものです。

発音も違いますし、ハングル文字で書いても全く違うものです。

どういう違いがあるのか、発音をどう区別すればいいのか、ついでにどちらもよく使う単語なので韓国語のフレーズもチェックしてしまいましょう。

韓国語の【ピ】は雨?血?

韓国語の【ピ】には、「雨」と「血」の二種類の意味があります。

日本語でフリガナを書くとどちらも【ピ】になるので日本人としてはとてもややこしいのですが、韓国人からすると全く違う発音でしっかり区別されています。

ハングル文字で書くと「雨」は비(ピ)、「血」は피(ピ)なので確かに違いますね。

でも私たちには同じに聞こえますし、しっかり区別して発音するのはなかなか難しいものです。

韓国語ネイティブでない私たちにとっては同じに聞こえるという理由もちゃんとあるんです。

でも、「雨」と「血」では意味も違いますし、しっかり覚えておかないと間違って伝わって大変なことになってしまいますよね。

その区別の方法、発音の仕方をしっかりチェックしましょう。

韓国語の【ピ】は雨と血と二種類

韓国語で2種類ある【ピ】。

1つは、「雨」という意味の「비(ピ)」と「血」という意味の「피(ピ)」です。

この二つはハングル自体が違うので当然発音も違います。

日本語で読み仮名を振るとどちらも「ピ」になりますが、「비(ピ)」は平音で「피(ピ)」は激音と呼ばれる発音になります。

「雨」の「비(ピ)」の方は、語頭では無い場合「ビ」と濁った発音にもなります。

激音の「피(ピ)」のほうは、読んで字のごとく激しい発音になります。コツは息を吐き出すようにはっきりということ。

韓国語を聞いたときになんだか怒っているように聞こえるという印象を持つ人が多いそうですが、それはこの激音のように激しくハッキリ発音する音が耳につくことも理由の一つなんだそうです。

平音の「비(ピ)」は普通に意識することなく「ピ」と言えばOKですが、激音の「피(ピ)」を正しく発音するためには、手のひらを口の前に当ててそこに息がかかるように「피(ピ)」と言うようにしてみましょう。

ちなみに濃音の「삐(ピ)」は息が出ません。息を飲み込むような意識と、「ピ」の前に小さい「ッ」があるようなイメージで言うとよいでしょう。

この発音の区別は他の音でも難しいですよね。

「비→피→삐」と日本語で書くと同じ「ピ」ですが、韓国語では全く違うものです。

できればそれぞれの発音のポイントを頭に入れてセットで練習してその違いを身に付けましょう。

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韓国語の【비:ピ】雨

それではそれぞれの「ピ」を一つずつ見ていきましょう。

まずは「雨」という意味の「비(ピ)」です。

雨が降る

비가 오다(ピガ オダ)
비가 내리다(ピガ ネリダ)

雨が止む

비가 그치다(ピガ クチダ)

「雨が降る」の韓国語の動詞は「来る:오다(オダ)」、「降りる:내리다(ネリダ)」

両方ともよく使うので覚えておきましょう。

ちなみに韓国では雨の日に食べたくなる料理があると言われています。

それは「チヂミ」と「カルグクス」。

どちらも小麦粉で作られる料理ですよね。

昔は雨が降ると外に出るのが大変で、家にある小麦粉で作れる「부침개(プッチムゲ):チヂミ」と「칼국수(カルグクス)」を食べようとなったことの名残で今でも「雨が降るとチヂミ(orカルグクス)」となるのだそうです。

これとセットの飲み物と言えば「막걸리(マッコルリ)」もしくは「소주(ソジュ)」。

雨の日だからとは言いつつも何らかの理由を付けて一杯やろうではないかという意味だともいわれています。

また、雨の日には刺身を食べないという話も韓国ではよく聞かれます。

これは昔は雨の日は湿度も高くお魚が傷みやすいということで生のお魚(お刺身)は食べないようにという考えがあったからだと言われています。

今は冷蔵庫も保存法も発達しているのでそんな心配はありませんが、雨に関するこういった食べ物の話は面白いですね。

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韓国語の【피:ピ】血

次は「血」の意味の「비(ピ)」です。

血が出る

피가 나다(ピガ ナダ)

血が止まる

피가 멈추다(ピガ モムチュダ)

これらの動詞はセットで覚えておきましょう。

ちなみに「鼻血」は「코피(コピ)」です。「鼻」が「코(コ)」なので鼻の血で、「코피(コピ)」。

覚えやすいですよね。

しかし、この鼻血と発音がそっくりなのが、コーヒーですよね。

「커피(コピ)」

カタカナで書くと全く同じですが、ハングルだと文字が違うので全く別の韓国語です。

コーヒーのつもりで発音したのに鼻血に聞こえたなんてことになると、とても恥ずかしい思いをすることになりそうです。

この二つの違いはどこに気を付ければいいのでしょうか。

「커피(コピ)」の「ㅓ(オ)」は口を上下左右に大きく、のどを広く開くようなイメージで、「코피(コピ)」の「ㅗ(オ)」のほうは唇を丸めてすぼめるようなイメージで発音します。

自信のない人は動詞を付けることで誤解を避けましょう。

ちなみに複写の「コピー」は韓国語で「카피(カピ)」と言いますが、漢字語の「복사(ポクサ)」のほうが多く使われています。

ややこしいですが合わせて覚えてしまいましょう。

韓国語の【ピ】のような同音異義語

「비(ピ)」「피(ピ)」のように文字が違うけど発音が似ている韓国語をご紹介してきましたが、同じ文字でも全く意味の違う言葉もたくさんあります。

日本語も「はし」が「橋」「箸」「端」などがありますね。

同音異義語と言いますが、韓国語にもたくさんあります。

有名なのが「배(ペ)」です。

これは「梨」「おなか」「船」「倍」と四つ意味があります。

一文字の言葉なのでイントネーションを変えて区別することも出来ず苦労します。

他には경기(キョンギ)、「景気」「競技」「京畿(韓国の地名)」や연기(ヨンギ)、「演技」「延期」「煙」など他にもたくさんあります。

日本語の発音自体も似ていますね。

こういう同音異義語に出会ったらまとめて一緒に覚えてしまうと忘れにくいのでおススメです。

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韓国語の【ピ】は雨?血?まとめ

韓国語の【ピ】は雨?血?どっち?ということで、文字が違う似た発音の言葉をご紹介してきました。

激音、濃音はやはり韓国語で難しいポイントですよね。

しかし単純に文字だけを見て発音の練習をするよりも「비(ピ)」と「피(ピ)」のように意味を思い浮かべながら練習をすると単語も覚えられて記憶にも残りやすいです。

あまり苦手意識を持たず一緒によく使う動詞も覚えてスムーズに会話ができるようにしておきましょう。


この記事の監修者

チョン スジョン

韓国ソウル出身、高麗大学で日本語・日本文学専攻、韓国語教員資格2級 2016年からK Village 韓国語でレッスンを担当。講師歴5年以上。 レッスン通算時間は約10,000時間、約400人の生徒に韓国語の楽しさを教えてきた大人気講師。K Village プレミア講師としてレッスンはもちろん、教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

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