ハングルは「母音」と「子音」の組み合わせだけ♪
韓国語は、ハングルを覚えれば簡単に読めるとはいうものの、独学で勉強している人の中には、どう発音すればいいのか分からないという人もいらっしゃいますよね。
ハングルは母音と子音とを組み合わせて作られる文字なので、それぞれの母音と子音の発音ができれば、必然的にどう発音すればいいかは分かるようになっています。ただし、韓国語には日本語にない発音もあるので、その音を覚えなければなりません。今回は、ハングルの仕組みと、発音方法について解説していきます。
韓国語は文字を見るだけで話せる!
日本語は、字を見ただけで発音方法が分かる言語ではありません。文字を読みたければ、それぞれの文字を何と読むのかを学ぶ必要があります。
その点、韓国語は文字を見るだけで誰でも話せるようになる言語です。その理由は、ハングルの仕組みにあります。
ハングルは母音と子音の組み合わせ
ハングルは、母音と子音を表す記号が文字のパーツになっているものです。発音記号同士をくっつけて1つの文字を作っているので、その文字を見ただけで誰でも簡単に読むことができるのです。
ハングルは、基本的には母音と子音を組み合わせて1つの文字を作ります。子音が左にあるときは母音が右、子音が上にあるときは母音が下に表記されます。
「反切表」で覚えよう
母音と子音を組み合わせたハングルの例をいくつかご紹介します。
k(またはg)の音である「ㄱ」と、aの音である「ㅏ」を組み合わせた「가」はkaと発音します。
同じく、k(またはg)の音である「ㄱ」と、uの音である「ㅜ」を組み合わせた「구」はkuと発音します。
母音だけ発音したい場合は、頭に「ㅇ」をつけます。「아」でa、「우」でuになります。
ハングルは、母音と子音を組み合わせて1つの文字にするので、母音と子音を組み合わせた文字を覚えなければ、スラスラと文章を読むことができません。
ハングル文字を覚えるのに助けとなるのが、「反切(はんせつ)表」です。反切表というのは、ハングルの母音と子音の組み合わせを一覧にしたものです。日本語の50音表のようなものなので、反切表を使ってハングルを覚えれば、そのうちスラスラと文章を読めるようになります。
反切表について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
母音と子音を覚えよう!
ハングルを学ぶにあたって最初にやるべきなのは、ハングルを形成する母音と子音について理解するということです。母音と子音さえ覚えてしまえば、比較的ハングルを文字として認識しやすくなります。
母音と子音に分けて、種類や発音のコツを解説していきます。
母音と重母音
日本語の母音は、「あ・い・う・え・お」の5種類ですが、韓国語の母音は10種類あります。それに2つの母音を組み合わせた11種類の二重母音があるので、韓国語を正しく発音できるようになるためには、すべてを覚えなければなりません。
基本母音は、以下の10種類です。
ㅏ(a)・・・日本語の「ア」と同じ発音です。
ㅑ(ya)・・・日本語の「ヤ」と同じ発音です。
ㅓ(eo)・・・日本語の「ア」と「オ」の中間音で、「エ」の口で「オ」と発音します。
ㅕ(yeo)・・・日本語の「ヤ」と「ヨ」の中間音で、「エ」の口で「ヨ」と発音します。
ㅗ(o)・・・日本語の「オ」と同じ発音です。
ㅛ(yo)・・・日本語の「ヨ」と同じ発音です。
ㅜ(u)・・・日本語の「ウ」と同じ発音です。
ㅠ(yu)・・・日本語の「ユ」と同じ発音です。
ㅡ(eu)・・・日本語の「イ」の口で「ウ」と発音します。
ㅣ(i)・・・日本語の「イ」と同じ発音です。
このように、日本語と同じような発音もありますが、「エ」の口で「オ」と発音するという風に口の開き方などが異なります。
二重母音の発音方法は、以下のとおりです。
ㅐ(ae)・・・日本語の「エ」よりも少し口を開いて発音します。
ㅒ(yae)・・・日本語の「イ」と「エ」を同時に発する感じで発音します。
ㅔ(e)・・・日本語の「エ」と同じ発音です。
ㅖ(ye)・・・日本語の「イ」と「エ」を同時に発する感じで発音します。ㅒの音と同じです。
ㅘ(wa)・・・日本語の「ワ」と同じ発音です。
ㅙ(wae)・・・日本語の「ウ」と「エ」を同時に発する感じで発音します。
ㅚ(we) ・・・ㅙと同じく「ウ」と「エ」と同時に発する感じで発音します。
ㅝ(wo)・・・日本語の「ウ」と「オ」を同時に発する感じで発音します。
ㅞ(we)・・・日本語の「ウ」と「エ」を繋げてひと言で発音します。
ㅟ(wi)・・・日本語の「ウ」と「イ」を繋げてひと言で発音します。
ㅢ(ui)・・・日本語の「ウ」と「イ」を同時に発する感じで発音します。
通常、「ㅇ」をつけると母音のみを発音しますが、「의」についてはuiと発音する場合とweと発音する場合があります。
子音:平音、激音、濃音
韓国語は19種類の子音があり、そのうち平音は10個、激音は4個、濃音は5個あります。
子音の内平音は以下の通りです。
ㄱ(k/g)・・・日本語の「カ行」の音です。文頭以外では「ガ行」の音になります。
ㄴ(n)・・・日本語の「ナ行」の音です。
ㄷ(t/d)・・・日本語の「タ行」の音です。文頭以外では「ダ行」の音になります。
ㄹ(r/l)・・・日本語の「ラ行」の音です。
ㅁ(m)・・・日本語の「マ行」の音です。
ㄷ(p/b)・・・日本語の「パ行」の音です。文頭以外では「バ行」の音になります。
ㅅ(s)・・・日本語の「サ行」の音です。
ㅇ(無音/ng)・・・無音ですが、母音と組み合わせて、母音の発音をします。
ㅈ(ch/j)・・・日本語の「チャ行」の音です。
ㅎ(h)・・・日本語の「ハ行」の音です。
激音は以下の通りです。
ㅊ(ch)・・・日本語の「チャ行」の音です。
ㅋ(kh)・・・日本語の「カ行」の音です。
ㅌ(th)・・・日本語の「タ行」の音です。
ㅍ(ph)・・・日本語の「パ行」の音です。
子音の中には、発声の違いで表記が変わる「激音」があります。激音というのは、息を吐いて発音する有気音のことです。
例えば、「ㄱ」(k/g)は、激音になると「ㅋ」(kh)と表記します。ほかにも、「ㅊ」「ㅌ」「ㅍ」「ㅎ」などが激音です。
また、「ㄱ」「ㄷ」「ㅂ」「ㅈ」のように、単語の途中にあると濁って発音する子音もあります。
最後に濃音は以下の通りです。
ㄲ(kk)・・・日本語の「ッガ」に近い音です。
ㄸ(tt)・・・日本語の「ッダ」に近い音です。
ㅃ(pp)・・・日本語の「ッバ」に近い音です。
ㅆ(ss)・・・日本語の「ッサ」に近い音です。
ㅉ(jj)・・・日本語の「ッジャ」に近い音です。
パッチムとは何?
ハングルは、母音と子音とを組み合わせて1つの文字にしますが、この組み合わせにパッチムがついているものもあります。
パッチムがつくことで発音方法が変わるので、パッチムについてもしっかりと学んでおきましょう。
子音+母音の後につく子音
韓国語には子音で終わる音節があり、最後が子音で終わるものをパッチム、つまり「音節末子音」と呼びます。
通常は「子音+母音」で1つの文字を形成しますが、パッチムがつく場合は、「子音+母音+子音」となります。
パッチムの発音方法は、日本語表記にすると、小さい「ツ」の音に近いのですが、日本語の「ツ」と発音しても通じないので注意してください。
パッチムの次に文字がある場合は、次の文字の子音と重ねて発音します。「ㅇ」のパッチムは、日本語の「ん」に近い発音となります。(正確にはng)
パッチムが2つ?
中には、「子音+母音+子音+子音」のように、パッチムの子音が2つ付いている文字もあります。この場合、どちらか一方だけが発音されます。
どちらを発音するかは、単語やフレーズによって異なります。基本的には左を発音しますが、ㄹㄱ 、ㄹㅁ、ㄹㅍについては、右側を発音するというルールがあります。
ただし、これも次に来る文字によっては例外もありますので、それについても覚えなければなりません。
韓国語の発音を覚えるなら
子音や母音を理解できたとしても、実際に発音するのは簡単ではありません。自分ではきちんと発音しているつもりでも、実際に韓国人に話しかけてみると通じないということはよくあるものです。
自分の発音のどこが違うのか、何が間違っているのかを独学で学ぶことに限界を感じる人も少なくないのではないでしょうか。
韓国語教室に通うと、ネイティブの講師から正しい発音を教えてもらえるので、独学で学ぶよりもかなりラクに韓国語の発音をマスターすることができますよ。
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まとめ
韓国語は、ハングルの母音と子音を表す記号を覚えてしまえば、誰でも読めるようにはなります。ただし、韓国語の母音の数は日本語よりも多いですし、子音についても日本語にない発音が多くあります。
通じる韓国語を話せるようになるためには、発音をマスターすることが欠かせません。韓国語教室に通うと、独学では難しい発音矯正もしっかりとしてもらえ、通じる韓国語を話せるようになりますよ。韓国語の発音に行き詰まっているなら、韓国語教室の体験レッスンから始めてみましょう。
チョン スジョン
韓国ソウル出身、高麗大学で日本語・日本文学専攻、韓国語教員資格2級 2016年からK Village 韓国語でレッスンを担当。講師歴5年以上。 レッスン通算時間は約10,000時間、約400人の生徒に韓国語の楽しさを教えてきた大人気講師。K Village プレミア講師としてレッスンはもちろん、教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。
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