韓国語コラム | ハングル文字の順番とは?反切表から初声字母や中声字母の文法の専門用語まで

ハングル文字の順番とは?反切表から初声字母や中声字母の文法の専門用語まで

ハングル文字を覚えようとするとき、どういう順番で覚えるのか、最初は迷ってしまいますよね。日本語では五十音図を使って「あいうえお」を覚えて、「あかさたなはまやらわ」と覚えて、「かきくけこ、さしすせそ…」という順番ですがハングルの場合はどうなのでしょうか。

また、参考書やテキストによっては初声字母や中声字母など、初めて見るような文法の専門用語が出てきて「???」とびっくりすることもあるかもしれません。しかしハングルを学ぶ最初の段階ではそのような専門用語を覚える必要はあまりありません。どういう意味かは解説しますが、それよりもハングルを覚える順番をどうやって効率よく正しく覚えられるのか?そのあたりも一緒にご案内していきたいと思います。

ハングル文字の順番とは?

ハングル文字の順番とは、日本語で言うと「あいうえお、かきくけこ…」や「あかさたなはまやらわ」にあたるものです。

日本語も最初に順番通りに練習していきますよね。ハングルを効率よく正しく学ぼうと思ったらこの順番はとても大切です。やみくもにバラバラで覚えてもすぐに忘れてしまいますし、復習が難しくなります。

では、どの順番でハングルを覚えていけばよいのでしょうか?日本語では五十音図を使いますが、ハングルの場合は「反切表(はんきりひょう)」と呼ばれる表を使ってハングルを正しく順番通りに覚えることが出来ます。

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ハングルの順番は反切表で覚えよう

ハングルを順番通りに覚えることが出来る反切表。パッと見ると日本語の五十音よりも文字の数が多くて難しそうに見えるかもしれませんが、仕組みさえ覚えればとても便利で簡単にハングルが理解できる表です。

使い方は掛け算の表と同じで縦、横を基準に交わるところに完成する文字があります。読み方も基準となる縦横を覚えればローマ字のように組み合わせ行けばいいだけなので、それほど苦労しないと思います。

ㄱㄴㄷㄹㅁㅂㅅㅇㅈㅊㅋㅌㅍㅎ(カナタラマバサアチャチャカタパハ)
ㅏㅑㅓㅕㅗㅛㅜㅠㅡㅣ(アヤオヨオヨウユウイ)

基本はこの順番でハングルは覚えていきます。

ㄱㄴㄷㄹㅁㅂㅅㅇㅈㅊㅋㅌㅍㅎは子音と呼び、ㅏㅑㅓㅕㅗㅛㅜㅠㅡㅣは母音と呼ばれる文字です。

ローマ字で言うと、KAの場合はKが子音、Aが母音です。組み合わせでKAなので発音が「か」となります。これはハングルの場合も読み方は全く同じ要領でマスターできます。

子音と母音を組み合わせて、一つの文字として成立し、発音はその子音と母音をローマ字と同じように組み合わせればOKなのです。反切表を見ればそういった仕組みがわかります。

最初はカタカナで発音が振ってあるものを使うことをおすすめします。反切表は一度じっくり見て、仕組みを理解すればハングルは簡単に読めるようになりますよ!詳しくはこちらをご覧ください。

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初声字母や中声字母に終声とは?

ハングルの順番を覚えるなら反切表を使うことはご紹介しました。基準となる子音と母音が順番通りに並んでいるので、この通りに練習をすればいいだけなのですが、参考書やテキストによっては、初声字母や中声字母や終声と言った難しい専門用語が出てくるものもあります。

実はこの用語、ハングルの勉強の初期段階ではほとんど意識する必要はないと思います。ハングルや韓国語を語学としてより深く学ぶ際には重要になってきますが、韓国語を読めるようになりたい、韓国語で会話ができるようになりたいという目的であれば、それほど重要ではありません。

しかし、よく見る用語ですし気になる人もいるかと思いますので少しご紹介しますね。

まず、字母という単語ですが、これはハングル文字のことを指します。母音も子音も併せて字母、つまり広い意味での文字全体を指します。

そして、初声、中声、終声という単語ですが、初声は一番最初に発音ができるものでほとんどの場合「子音」と呼ばれるものが初声にあたります。そして終声は文字通り最後に来る音、ハングルの場合はパッチムと呼ばれるものがこれにあたります。そして中声はその初声と終声の中間という意味なのですが、ハングルは終声(パッチム)がない文字もありますので、ちょっとおおざっぱですが、初声は子音、中声は母音、終声はパッチムという風に整理して理解しておくと良いでしょう。

ややこしいのは、子音のㄱㄴㄷㄹㅁㅂㅅㅇㅈㅊㅋㅌㅍㅎは、中声にも終声にも成りえて、場合によっては発音が変化することがあるという点ですが、突き詰めていくととても複雑になってしまいます。

なので、初声字母とはㄱㄴㄷㄹㅁㅂㅅㅇㅈㅊㅋㅌㅍㅎなどの子音のこと、中声字母とはㅏㅑㅓㅕㅗㅛㅜㅠㅡㅣなどの母音のこと、終声とはパッチムのことという風に、あまり深く考えずシンプルに記憶にとどめておくという程度で、どんどん次の学習へ進んでいきましょう。

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ハングルの子音と母音を覚える呪文

本題のハングルの順番に話を戻しましょう。最初にもご紹介しましたが、ハングルを覚えるには反切表を使い、日本語で言う「あいうえお、かきくけこ…」「あかさたなはまやらわ」のようなフレーズで覚えていきます。

英語のアルファベットでは「ABCD…」とおなじみのキラキラ星のメロディーに乗って順番を覚えたものですが、ハングルにはあるのでしょうか。

実はこれといった決まったメロディーはないのですが、韓国の子供たちも英語のように歌にのせてハングルの順番を覚えるということはよくやっています。

ハングルの基本の文字は全部でこの24文字。

ㄱㄴㄷㄹㅁㅂㅅㅇㅈㅊㅋㅌㅍㅎ(カナタラマバサアチャチャカタパハ)
ㅏㅑㅓㅕㅗㅛㅜㅠㅡㅣ(アヤオヨオヨウユウイ)

語呂合わせなんかがあれば覚えやすいのですが、とくに有名なものもないので、一気に呪文として覚えてしまうのが一般的です。しかし、Youtubeの動画でカナタラソングなどと検索すると、子供向けの歌にのせてこのハングルを覚える動画がたくさん見つけられます。

ブツブツと口の中で何度も繰り返し覚えるか、楽しく歌にのせて覚えるかどちらが良いかは好みですので、好きな方法で覚えてしまいましょう。

順番を知らなくてもハングルは大丈夫?

ずっとハングルの順番ということで、いろいろご紹介をしてきましたが、最後になりますが、実はハングルは順番を知らなくても大丈夫という意見もあることをご紹介しておきましょう。

と、言うのもハングルは先ほど紹介したㄱㄴㄷㄹㅁㅂㅅㅇㅈㅊㅋㅌㅍㅎやㅏㅑㅓㅕㅗㅛㅜㅠㅡㅣ以外にも組み合わせてもう少し文字があります。

ㄲ,ㄸ,ㅃ,ㅉ ㅐㅔㅟ,ㅢなどの文字です。これは基本の24文字を組み合わせているという理由から除外されることが多いです。ですが、立派なハングル文字ですので、すべての文字を含む厳密な順番は「ㄱㄲㄴㄷㄸㄹㅁㅂㅅㅆㅇㅈㅊㅋㅌㅍㅎ」「ㅏㅐㅑㅒㅓㅔㅕㅖㅗㅘㅙㅚㅛㅜㅝㅞㅟㅠㅡㅢㅣ」となります。しかしこれはあまりにも数が多いですし、覚えるのは大変です。そして、ハングルの勉強を進めていくうえで、それほど順番は重要にはなりません。

書き方、読み方を知っている必要はありますが、全部を正しく順番通りに覚えていなくても大丈夫。むしろここで頑張って苦労するよりもどんどん次のステップに進んで、楽しくハングルの学習を進めることをおすすめします。

ハングル文字の順番まとめ

ハングル文字の順番についてご紹介しました。日本語の五十音と同じように反切表と呼ばれる表を使ってハングルは順番通りに覚えていくということですね。

再代は文字になれて覚えるまでは苦労するかもしれませんが、ハングルは文字の読み方をマスターすればどんな長文でも読めるようになりますので後からは学習が楽になります。頑張ってください!

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