韓国語コラム | 【ハングルとは?】ハングルは知識の革命?!もっともすぐれた文字とも呼ばれるハングルの起源を調べてみよう!

【ハングルとは?】ハングルは知識の革命?!もっともすぐれた文字とも呼ばれるハングルの起源を調べてみよう!

ハングルとは?いきなりストレートな書き出しですみません。ただ改めてハングルとは?と聞かれると難しいかもしれません。

韓国語を勉強しようという人を苦しめているハングル文字ですが、実はとても興味深い起源をもっているということをご存知でしょうか。

漢字は中国から日本に伝わり、日本語の文字の多くの起源は漢字からであるということは有名ですが、その間の国である韓国では漢字はほとんど使われていません。
ハングルの起源は漢字ではないのでしょうか。

考えてみるととても不思議ですよね。
韓国を飛び越えて日本には漢字が来ているのに韓国では漢字はほとんど見られないなんて…ではハングルの起源っていったい何なのでしょうか。
ハングルは韓国で作られた独自の文字ですが、もちろん起源があり、それを調べてみるととても面白いことがわかってきます。
そこで今回は、今よりももっとハングルが好きになるかもしれないハングル文字の起源について調べてみましょう。

ハングルの起源は王様が民衆を思った優しい気持ち

ハングル文字の起源をさかのぼると、とても心温まるエピソードがあることがわかります。
元々韓国語(朝鮮語)はあったのですが、文字というのは後からできた文化であることはどの言語でも同じです。
韓国語もそれは同じでした。

最初に韓国でも使われていたの文字の起源は、日本と同じように韓国も中国の影響を受け、漢字からであったといいます。
しかし、昔の日本と同じように、文字を学び、読み書きができるようになるというのは、王族や貴族などの限られた階級の人々の身に与えられた特権のようなものでした。
つまり、一般市民(農民など)は勉強をする機会は無く、言葉は話せても読み書きはできないということが韓国でもありました。

しかし近代化が進む流れの中、読み書きが庶民の間でも浸透していきました。

そしてそれまで主流だった漢字は、庶民が使うにはあまりにも難しく、学ぶのに時間もかかるということで、簡単に覚えて使えるようにと考え出されたのがハングルなのです。

もともと、ハングルは1446年に「世宗大王」が作り、「庶民」の為、難しい漢文よりハングルを広げようとしました。
しかし当時は「両班」という韓国の貴族が、こんな文字は公文書には使えないと放置したなどの事情で、一般に広く普及するのはもっと後のことです。
ハングルの起源はこのような王様の庶民を思う優しい気持ちが起源でした。

ハングルを作ったのは朝鮮王朝第4代王世宗大王

王様が庶民のことを思って、文字を作り出そうとしてくれるなんてとても素敵ですよね。
あくまで一般的な感覚かもしれませんが、普通は王様は庶民が賢くなることを厭うような傾向があるものではないでしょうか。
しかし、そんな素晴らしい偉業を成し遂げた王様が朝鮮王朝第4代王世宗大王なのです。
世宗大王は韓国で使われている薄緑色のお札、一万ウォンにも描かれていますね。

そんな世宗大王によって1446年に作られたハングル文字。
ハングル文字は世界的に見ても、表音文字としてとても優れていて、「知識の革命」と呼ばれるほどの文字なのです。

どんな点が優れていて「知識の革命」なのかというと、ひらがなと比べてみるとよくわかります。
ひらがなは50音全てが独立した文字です。
50種類の音を書くためには50個すべての形を覚える必要があります。しかしハングル文字は違います。

ご存知の通り、ハングル文字は14個の子音と10個の母音の組み合わせて成り立っている文字です。
ㄱだけを見るとこのような感じですよね。

ㄴの列をみるとこのような形です。

組み合わせを覚えるのは大変と日本人は思ってしまうかもしれませんが、ㄱの列を覚えた人がㄴを覚えるのはとても簡単だと気付きますよね?少なくともひらがなのように一つずつ覚える必要はありません!しかも発音も一旦覚えてしまえば、一気に読めます。

この2列を覚えた人がㄷもㄹも読めるようになるのは、ひらがなに比べて格段に速いことは明らかです。
アルファベットに比べても読み書きは覚えてしまえば簡単ですから本当によく考えられている文字です。

つまり、ハングル文字とは表音文字の中でも習得が優しく、とても合理的な文字であるということが、「知識の革命」と言われる理由なのです。
さすがハングルの起源を作り出した心優しい世宗大王!思いついただけでなく、それまで文字を学んだことが無い庶民のことをよく考えて作った文字であるということが、本当に素晴らしいですよね。
ちなみに、子音と母音が組み合わさっているのは、陰陽の原理に基づいたのだそうですよ。

しかし、貴族からは「そもそもの漢字でないとダメ」と言われて、こんな文字使えないと放置されてしまっていたというハングル文字。
よみがえったのは実は戦後なのです。
その立役者は実は日本人。
小倉昇平という人がそれまで9割以上の人が漢文を使っていた為、戦争で日本の統治下になった韓国の人の教育へハングルを使い始めたというのが、ハングルが現在のように広まった理由なのだそうです。

ハングルの起源は漢字?パスパ文字?

使われだしたきっかけはわかったけど、あの形になったのはなぜなのでしょうか。

実はこれは明らかにはなっていません。いろんな説があるということです。
しかし、反切表の音の並び方には、その当時の中国の影響を受けていることや、形を漢字と同様に象形からできていたであろうということはあるようです。
ハングルの起源は大まかにいうと中国で使われていた漢字が関わっているということは間違いなさそうです。

また、よく「ハングルの起源」というとパスパ文字という聞き慣れない言葉が出てくることもあります。
パスパ文字とは八思巴文字と書くのですが、13世紀にフビライハンの命令でチベット文字を基にして作られた文字なのだそうです。
ハングル文字の形はこのパスパ文字の影響を受けているという説も根強いことからよく言われています。
その昔、朝鮮半島もモンゴルの影響を大いに受けていたことを考えてもこちらの説も納得ですよね。

韓国でも昔は漢字を使っていた


ハングルの起源はとても複雑です。朝鮮半島の歴史を考えてみれば当たり前のことかもしれませんが、興味のある人はもっともっと気になることが出てくることでしょう!しかし、ここで韓国語学習においてのハングルに話を戻してみたいと思います。

ハングル文字の起源やその使われた経緯はともかく、韓国でも昔から漢字が使われていました。
現在のようにほとんどをハングル文字のみで使うようになったのは戦後、つまり歴史的には最近の出来事であるというのも分かりました。
「韓国でも昔は漢字を使っていた」ということもわかりました。

ちょっと無理やりですが、「자동차를 구입한다」(自動車を購入する)は「自動車를 購入한다」という感じでしょうか。

当たり前のことかもしれませんが、韓国語を学ぶ日本人にとってはこのポイントはとてもうれしいことなのです。
もしこのハングルに漢字が混ざっていたままならもっとハングルの読み書きは日本人にとって優しかったかもしれませんね。(特に長文)

日本語と同じ漢字の言葉がたくさん!

先ほど紹介した「자동차」は漢字で書くと、そのまま自動車です。発音も「チャドンチャ」なのでとっても日本語に近いですよね。
では「救急車」「パトカー」は韓国語・ハングルで書くとどうなりますか?

救急車:구급차(クグッチャ)
パトカー(警察車):경찰차(キョンチャルチャ)

車という漢字は차、日本語と全く同じですね!しかも救急の구급も、警察の경찰ももとは日本と全く同じ漢字からきているので、発音もそっくり!そっくりなんてレベルでは済まされない!なぜならこれらは同じ漢字語だから…発音がちょっと違うというだけに過ぎない、このように見てみると改めて韓国も日本も近い国なんだということが分かりますよね。
韓国語は日本人にとって最も習得しやすい言語だといわれているのも納得です。

ハングルの起源まとめ

ハングルの起源についてを韓国語学習に絡めて簡単にですがまとめました。
興味のある人は色々歴史的な背景を含め、探求しがいがあることでしょう。

ハングルはとても優しい国民思いの王様が作ったということを聞けば、今よりももっとハングルが身近に感じられるのではないでしょうか。

韓国語は勉強していけばいくほど日本語の漢字語と同じで覚えやすい単語が、次から次へと出てきます。
読めない!とハングルの勉強を諦めずに、続ければ続けるほどそれは実感として誰しもが感じることでしょう。

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