釜山のかわいい韓国語の方言をチェック!言葉の違いやイントネーション・発音の特徴は?
韓国第二の都市である釜山(プサン)は韓国語が少し違います。方言ですね。日本語にもあります。
標準語と呼ばれる東京などの関東で使われる言葉に対して、関西弁、大阪弁、東北弁、四国弁、広島弁、北海道弁、博多弁、鹿児島弁、沖縄弁などなど。近い地域でも細かい違いがあったりします。
韓国も同じです。釜山で使われているのは부산말(プサンマㇽ)と呼ばれています。
韓国の釜山は日本の大阪に似ていると言われることが多いのですが、
その方言も特徴がよく似ているのか?
釜山で使われている韓国語・方言はどんなものなのか?
その特徴を調べてみたいと思います。
釜山で使われている韓国語・方言がかわいい?!
釜山で使われている韓国語・方言を調べてみましょう。
釜山はソウルを中心に使われている標準語に比べて、早口でトーンが低く、悪く言えば乱暴なイメージ、よく言えば元気で明るいイメージなどという意見があります。
日本語の標準語と大阪弁のイメージによく似ていますね。実際に釜山の方言はアクセントも強くスピードも速い、せっかちな印象です。
方言はその人柄やバックボーンを表すとも言いますが、釜山の表現は女性が使っているととてもかわいらしく元気な印象があります。
釜山の韓国語・方言の特徴は?
釜山の韓国語・方言の特徴は早い口調、強いアクセントといいましたが、それだけではよくわかりませんね。
一番大きな特徴はイントネーションです。標準語に比べて最後のトーンが低くなるというのが大きな特徴です。
一番分かりやすいのは疑問文です。日本語でもそうですが、最後が「?」になる疑問文は最後のトーンが上がるのが普通ですが釜山の韓国語・方言は下がるのが特徴です。
トーンが低いのでニュースや動画などで韓国語を聞き慣れた人が釜山の言葉を聞くと、ちょっと怖い、迫力があると感じる原因のようです。
全体的な特徴としてはこのようになるのですが、もっと細かく事例を見ていきましょう。
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釜山の韓国語・方言の特徴1:疑問文の語尾
具体的な釜山の韓国語の特徴でまず紹介したいのが疑問文の語尾です。
釜山の韓国語の方言は語尾が下がるのが全体的な特徴と紹介しましたが、疑問文の場合、標準語と言葉自体が変わるという特徴もあります。
まずは「~노?(ノ)」となる場合です。
何してるの?
標準語:뭐 해?(ムォ ヘ?)
釜山の韓国語:뭐 하노?(ムォ ハノ?)
どこ行くの?
標準語:어디 가?(オディ カ?)
釜山の韓国語:어데 가노?(オデ カノ?)
「どこ」の「어디(オディ)」も「어데(オデ)」と微妙に変わるのでここまで知っていると完璧な釜山の韓国語になります。
標準語の方は語尾が上がりますが、釜山の場合は語尾が「~노?(ノ)」となるのに加えてイントネーションは低くなります。
二つ目は語尾が「~나(ナ)?」となるものもあります。
ご飯食べた?
標準語:밥 먹었어? (パㇷ゚ モゴッソ?)
釜山の韓国語:밥 뭇나? (パン ムンナ?)
「食べた」という過去形も変わりますね。もちろん「먹었어(モゴッソ)」という標準語でも釜山の人たちは聞き取ってくれますし問題なく通じます。
どちらも聞き取って使えるようにしておくと良いでしょう。
釜山の韓国語・方言の特徴2:「~です」の語尾
二つ目の釜山の韓国語・方言の特徴も語尾です。次は「~です」という言い方です。
標準語は「~습니다(スㇺニダ)」となりますが、釜山の韓国語・方言では「습니데이(スㇺニデイ)」となるんです。
会えて嬉しいです。
標準語:만나서 반갑습니다.(マンナソ バンガㇷ゚スㇺニダ)
釜山の韓国語:만나서 반갑습니데이.(マンナソ バンガㇷ゚スㇺニデイ)
ありがとうございます。
標準語:감사합니다.(カㇺサハㇺニダ)
釜山の韓国語:감사합니데이.(カㇺサハㇺニデイ)
釜山の方言のように発音するなら最後の「~デイ」は「マンナソ バンガㇷ゚スㇺニデイ~」「カㇺサハㇺニデイ~」と長く伸ばして言う方が本格的です。
実際の発音を聞くととても柔らかく温かい印象の語尾に聞こえます。
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釜山の韓国語・方言の特徴3:「~して下さい」の語尾
三つ目の釜山の韓国語の特徴も語尾なのですが「~してください」の語尾です。
標準語では「~세요(セヨ)」と言いますが、釜山の韓国語では「이소(イソ)」を使います。
挨拶やお店の呼び込み文句でもたくさん「~세요(セヨ)」が使われるので釜山に言ったら一番耳にする言葉かもしれません。
いらっしゃい。
標準語:어서 오세요(オソオセヨ)
釜山の韓国語:어서 오이소!(オソオイソ)
下さい。
標準語:주세요(チュセヨ)
釜山の韓国語:주이소(チュイソ)
たくさん買って下さい。
標準語:많이 사세요(マニ サセヨ)
釜山の韓国語:많이 사이소(マニ サイソ)
活気のある市場や食堂では良く飛び交う掛け声です。
釜山の韓国語・方言で挨拶してみよう
釜山の韓国語・方言の特徴を見てきましたが、他にもいろいろと標準語と違う点もあります。
全部を覚えておくのは大変なので、釜山に行ったときに使える挨拶やよく使うフレーズをチェックして、実際に行ったときに使えるようにしてみましょう。
こんにちわ。
標準語:안녕하세요(アンニョンハセヨ)
釜山の韓国語:안녕하싱교(アンニョンハシンギョ)
どうしたの?
標準語:왜 그래?(ウェ グレ?)
釜山の韓国語:와 그라노?(ワグラノ?)
大丈夫です。(結構です)
標準語:괜찮습니다.(クェンチャンスㇺニダ)
釜山の韓国語:괜찮심더.(クェンチャンシㇺド)
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韓国語はよくわかりません。
標準語:한국어는 잘 모르겠습니다.(ハングゴヌン チャㇽ モルゲッスㇺニダ)
釜山の韓国語:한국어는 잘 모르겠심더.(ハングゴヌン チャㇽ モルゲッシㇺド)
釜山のかわいい韓国語の方言をチェック!まとめ
釜山の可愛い韓国語・方言について、その特徴やよく使う挨拶・フレーズをチェックしてきました。
釜山の言葉は最初に聞くと、普段聞き慣れている韓国語と全く違う!という印象を持つ人もいるかもしれませんが、特徴を理解して聞いてみると案外すぐに馴染むという人も多いです。
また、釜山の韓国語は文章自体のイントネーションもそうですが、単語なども標準語と違うというものもたくさんあり、その中でも日本語の影響を受けた単語もたくさんあるんです。
爪切りのことを「쓰메끼리(ッスメキリ) 」と言ったり、パケツの事を「바께쓰(バッケス) 」と言ったり。
無理に使うことがありませんが、親しみを込めて使うと現地の人と仲良くなるきっかけにもなることもありますので覚えておくと役に立つのではないでしょうか。
チョン スジョン
韓国ソウル出身、高麗大学で日本語・日本文学専攻、韓国語教員資格2級 2016年からK Village 韓国語でレッスンを担当。講師歴5年以上。 レッスン通算時間は約10,000時間、約400人の生徒に韓国語の楽しさを教えてきた大人気講師。K Village プレミア講師としてレッスンはもちろん、教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。
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