【韓国語とは】韓国語とはどんな言葉?ハングル文字に文法・朝鮮語との違いも!
韓国語とはいったいどんな言葉ですか?
改めて聞かれるとちょっと困るかもしれませんね。
韓国語とは…日本のお隣の国の韓国で使われている言葉
韓国語とは…使われている文字がハングル文字
韓国語とは…日本語とよく似ている
情報はいくつか持っていますがちょっと不十分かもと心配になります。
せっかく韓国語を勉強しているのであれば、韓国語自体についてもっと詳しいことを調べてみませんか?
「韓国語とは」をあらためて掘り下げてみましょう。
韓国語とはどんな言葉?
ここでは「韓国語とは」をテーマに韓国語についていろいろと掘り下げて調べていきます。
韓国語とは、韓国で使われている言葉で、ハングル文字を使う言葉で、日本語の文法と同じでよく似ていて…
ちょっと前なら韓国語を勉強している人は、近い国で使われているだけあって、歴史に興味がある人やビジネスなど仕事で使うため、キムチや焼肉などのグルメに興味があって、または家族や友達に韓国の人がいてなどの理由が多かったようですが、少し前の韓流ドラマの流行に始まり、今はK-POPやファッションも当たり前に韓国のものが日本でもトレンドとなり若い世代ほど英語に対する感覚と変わらずに韓国語を受け入れているのではないでしょうか。
IZ*ONEやTwiceと言うK-POPグループはすでに韓国人も日本人も同じグループのメンバーとして日本・韓国の境目なくグローバルに活躍していますし、NiziUは韓国スタイルで日本人のメンバーがオーディションにも挑戦し、デビューをして人気が急上昇ですよね。
グローバル化が進む今、一番近い韓国で使われている韓国語に対してどんどん距離が縮まるのは必至と言えるのかもしれません。
実際に韓国語を勉強している人はどんどん増えています。韓国に留学に行く人も増えていますし、韓国語だけでなく、ダンスやファッションなどの韓国独自のスキルを学ぶという目的の人も増えているくらいです。
そんな風に身近になっている韓国語を改めてきちんと理解するために、「韓国語とは?」漠然とした質問かもしれませんが一つずつ細かく調べてみましょう。
韓国語とは:使われている国や使用人口
まずは「韓国語とは:使われている国や使用人口」からチェックです。
主に韓国語が使われているのは、韓国(大韓民国)と北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)です。それぞれ人口は韓国語およそ5000万人、北朝鮮がおよそ2000万人と言われています。
ちなみに日本の人口はおよそ1憶二千万人なので半分よりも少し多いくらいですね。
しかし、韓国語を使う人は実は韓国と北朝鮮意外にもいて、中国やアメリカにそれぞれおよそ200万人、また日本にもおよそ100万人、他にはロシアやカナダにもいるんです。
移民や華僑、朝鮮族や定住外国人と呼ばれる人たちのことですね。世界的に見ると韓国語はとても多くの人から使われている言葉であり、大体ランキングで言うと15位前後になるそうで、これはイタリア語やフランス語と同じくらいの人口になります。
韓国語と言えば韓国と北朝鮮なのは当たり前なのですが、そんな風に世界規模で比較してみるとなかなか興味深いデータになりますね。
韓国語とは:朝鮮語との違いは?
二つ目の「韓国語とは」は「朝鮮語との違い」についてです。
韓国語は大韓民国、つまり韓国で使われている言葉のこと、朝鮮語とは朝鮮民主主義人民共和国、つまり北朝鮮で使われている言葉のことを指すのだろうという事は、私たちも理解しているところではありますが、違いはそれだけなのでしょうか。
まず、韓国の人と北朝鮮の人は初対面であっても不便なく会話ができます。同じ言葉を使っているからですね。元々は同じ一つの国でした。
別れてしまったのは第二次世界大戦の終結の時です。その当時までは一つの国として朝鮮半島は日本の植民地として統治されていましたが、終戦をきっかけに朝鮮半島はアメリカと当時のソ連の二つの国に統治されることになったのです。そこから現在のように北朝鮮と韓国に分かれることになったのです。
その境界線は北緯38度、最近も世界的に注目されるニュースでたびたび登場するパンムンジョム(板門店)ですよね。正式には、朝鮮戦争停戦の為の軍事境界線上にある地区のことです。
つまり歴史的に見ればそれほど遠くない時期に一つの国が別れてしまったことにより、今では別の国ですが同じ言葉を使っているということになります。
でも遠くない昔とは言え韓国語と朝鮮語では違う点も幾つかあります。
その代表的なものが「語頭法則」と呼ばれる発音の変化です。これは韓国語だけでなく、いろんな言語で見られる変化なのですが、Rの発音が語頭あるものは、発音をしやすくするために変化していくというものなんです。
韓国語にはその変化が多く見られて、朝鮮語には昔のままの発音が多く残っているという違いがあります。具体的には、「料理」と言う単語。韓国語では「요리(ヨリ)」ですが、朝鮮語では「료리(リョリ)」と言います。
発音は朝鮮語の方が限りなく日本語と近いですね。また韓国の名字で最も多い「李」ですが、韓国語では「이(イ)」ですが、元々は「리(リ)」であり、朝鮮語でも「리(リ)」を使うんだそうです。面白いですね。
発音以外の違いとしては単語自体が異なるものも幾つかあり主にそれぞれの国に関する固有名詞です。こちらも代表的なのは韓国のことを韓国語では「한국(ハングッ)」と言いますが、朝鮮語では「남조선(ナンチョソン)」=南朝鮮といいます。
逆に韓国では北朝鮮のことを「복한(プッカン)」=北韓と言いますが、北朝鮮では「조선(チョソン=朝鮮)」と言うのが一般的です。
またこういった細かい違いの他には、日々生まれる流行語など若者言葉などはどんどん変化していきますので、そういったものも韓国語と朝鮮語の違いと言えるかもしれません。
でも基本的には韓国語を勉強していれば北朝鮮でも通じます。日本人同士でも年代や地域などに違いがあればちょっと言葉が通じるのに不便があったりすることがありますが、そんな感覚に近いのではないでしょうか。
韓国語おすすめ記事・韓国語と朝鮮語の違いは?ハングル語って?韓国語の呼称の違いまとめ
・韓国語勉強の超初心者におすすめの勉強法4選!本や参考書に他の方法も!
韓国語とは:使われている文字はハングル文字
次の「韓国語とは」は文字についてです。もちろん韓国語の文字は「ハングル文字」ですよね。日本語で使っている文字は漢字、ひらがな、カタカナです。漢字は中国から来たもので、ひらがなとカタカナはその漢字やものの形を基に作られた文字です。
韓国語で使う文字、ハングルについて色々知っておきたいと思います。
ハングル語という言い方は間違い
最初に一つ、韓国語を勉強している人なら知っておくべきとも言えるよくある間違い「ハングル語」という言い方について触れておきたいと思います。
「ハングル語」「ハングルが話せる」という言い方をする人がいますが、これは厳密に言うと間違いです。ハングル語は正しくは「韓国語」もしくは「朝鮮語」になりますし、「ハングルが話せる」という言い方は日本語で言うと「ひらがなが話せる」とちょっと意味に分からない言い回しになってしまいます。意味は分かる気もしますが間違った言い方なので覚えておいた方がいいかもしれません。
ハングル文字を作った人
次にハングルを作った人をご存じでしょうか。実はハングル文字は王様が作らせた文字なんです。それまでは韓国でもやはり中国で使われている漢字を主に使っていましたが、学問の機会のない平民は、書くことも読むことも難しかったそうです。
でもそんな平民にも読み書きをさせてあげたいと考えて、ハングル文字を作った王様がいます。それは朝鮮王朝の第4代王で世宗大王という人です。今でも韓国で最も愛される歴史上の人物、尊敬される王様として親しまれています。
世宗大王は韓国の1万ウォン札に描かれていますし、ソウルの光化門広場に大きな銅像が建てられ学問の神様的存在として韓国の人々から最も尊敬されているんです。今でもこの世宗大王を題材にしてたくさんのドラマや映画などの作品が大人気です。元々韓国語は使われていましたが、文字が後から作られていたなんてとても興味深いですね。
知識の革命と呼ばれる韓国語のハングル文字
世宗大王がハングル文字を作らせたのは1446年のこと。それまでは文字と言えば中国から来た漢字ばかりで、韓国語はただ発音するものだったのですが、ハングル文字を作ることで文字として成立することになりました。
1446年に新しく作ったハングル文字を説明した「訓民正音」という解説書を王朝が発行し、どんどン国民に広がることになりました。額のない平民でも読み書きができるようにと考えられた文字なだけあり、ハングル文字は「最も優れた文字」や「知識の革命」と呼ばれています。
反切表と呼ばれる一覧表で覚えるのが一般的ですが、ハングルの文字は字母と呼ばれ、それは子音字母が19個,母音字母が21個,合計40個からなっています。
しかし、子音と母音が組み合わさり、一つの文字として初めて成立するハングル文字。仕組みを理解するまではちょっと難しく思うかもしれませんが、基本となる字母の書き方と読み方さえ覚えてしまえばどんな文字でも読めるようになっているハングル文字はとても考えて作られている文字だと言えるでしょう。
韓国語とは:韓国語もローマ字表記がある
次の「韓国語とは」ついてはローマ字表記があることをご紹介したいと思います。
韓国旅行に行ったことのある人ならおなじみかと思いますが、日本と同じように地名や場所の表記で韓国の地名をローマ字表記、つまりABC等のアルファベットで表記していることがありますよね。
それはもちろん韓国に来ているけど韓国語が話せない、ハングル文字が読めない人の為にあります。日本と同じですね。
韓国語のローマ字表記は基本的には日本語のそれと同じで、一番近い音をアルファベットを使って、子音と母音、韓国語の場合はパッチムも同じようにローマ字で表記します。
ただ、韓国語を勉強している人なら気になるかと思うのですが、韓国語の発音では同じ文字でも語頭にあるかそうではないかで発音が変わる文字があります。その場合はもローマ字表記は同じ文字でも違うアルファベットで表記するのでしょうか。
この点については実は少し前までは明確なルールが無く音のままに表記する方法もあれば、本来の濁る音で統一して表記する方法もあって、どちらでも使われていました。
分かりやすい韓国の地名で言うと「釜山」です。ハングルで書くと「부산(プサン)」となります。しかし、現在は韓国でローマ字表記のルールを正式に定めて統一するということになりました。
なので「부산(プサン)」は発音通りのローマ字で書くと「Pusan」一つ目のとしたいことろですが、부という文字の濁る方の発音に合わせて「Busan」と書くのが正式なローマ字表記となります。
なので韓国に行って地名のローマ字表記を見て、そのまま発音すると最初の文字だけちょっと本当の言い方と異なるケースもあります。
地名の他には、人の名前もローマ字で書くことが多いです。パスポートなど外国に向けて使う名前にはそちらの方が便利なのはこちらも日本と同じですね。
韓国語とは:韓国語にも方言がある
次の「韓国語とは」は方言についてみてみたいと思います。方言とはなまりともいわれますが、住んでいる地域によって異なる独特のイントネーションや言葉のことですね。
日本語は標準語と呼んでいる基準の言葉があり、そこから東北弁、大阪弁、博多弁など色々と種類があります。地域だけでなく年代によっても言葉遣いは変わってくるものですが、韓国語もそういうことろは同じです。
韓国語で方言は「사투리(サトゥリ)」と言います。韓国語にも標準語があり、표준어(ピョジュノ)と呼ばれ、首都のソウルで主に使われる言葉で、ニュースなどで使われる言葉です。
そしての方は地域ごとに大きく6つあります。
京畿道地方の경기도 사투리(キョンギド サトゥリ)、江原道地方の강원도 사투리(カンウォンド サトゥリ)、忠淸道地方の충청도 사투리(チュンチョンド サトゥリ)、全羅道地方の전라도 사투리(チョンラド サトゥリ)、慶尚道地方の경산도 사투리(キョンサンド サトゥリ)、そして南の島の済州島の제주도 사투리(チェジュド サトゥリ)です。
言葉・単語自体が標準語とまたっく違って若い人や違う地域の人が聞いてもわからないというものもありますがそれはどんどん減っていて、それよりも語尾や言葉の抑揚などのイントネーションの方がより特徴が分かりやすいです。
日本でも沖縄の方言は本州の人が分からない言葉が多いのと似ていて韓国の方も済州島の方言は本土の韓国の人がわからない言葉が多いということがあるようです。
勉強していて聞く韓国語はもちろん標準語です。方言がどんなものか知りたい人はYoutubeなどの動画で探してみるとよいでしょう。
最初は聞き取れないかかもしれませんが、しばらく聞いていると特徴が分かってきてちゃんと韓国語として聞こえるようになってきますよ。
韓国語とは:日本語との共通点
次の「韓国語とは」はということでよく言われるのが日本語とよく似ている、文法が同じということでどういうことなのかを詳しく知っておきたいのが「日本語の共通点」です。
これらは知っておくと意外と韓国語の勉強にもヒントになることがあるのでとても興味深いです。
韓国語と日本語の共通点①文法
まず一つ目が、「文法」です。日本語と韓国語とは「SOV型」と呼ばれる語順なのが特徴です。
S=主語、O=目的語、V=動詞です。英語では「SVO型」というのを授業で習ったことがあり、こちらの方がなじみがあるかもしれませんね。
日本語:私は学生です。
韓国語:나는 학생입니다(ナヌン ハクセンイムニダ)
英語:I am a student.
「~です」「~입니다」「am」が動詞ですが、完全に日本語・韓国語は同じ並び方で英語とは異なりますね。
韓国語と日本語は、主語の後に目的語が来て、最後に動詞です。でも英語の場合は主語の後にまず動詞、そして目的語という順番です。英語以外だと中国語も、フランス語も、ドイツ語もこの形です。
なのでSOV型というのはちょっと世界的にみると少数派ですね。でもこのおかげで日本人が韓国語を習得しやすいのです。英語はどうしてもこのSVO型に日本人は慣れることができず単語の意味を知っていても文章となると意味が分からないという壁のようなものがあるのですが、韓国語の場合はそうではありません。日本語同じように頭から訳していけばどんどん意味が理解できます。
疑問文や否定文を作るのも英語では文法から難しく授業で習いましたが、韓国語の場合は簡単ですよね。
日本語と同じように語尾を変化させるだけですから。そういう意味ではやはり日本語と韓国語はとても近く、文法にも共通点があるということで、韓国語を学ぶ日本人からすると嬉しいことです。
韓国語と日本語の共通点②単語
二つ目の韓国語と日本語の共通点は「単語」です。
既に韓国語を勉強している人は時々覚えるのが簡単な日本語そっくりの単語に出会うので、もうご存知ですよね。
韓国語と日本語で似たような単語が多い理由はやはり国同士がとても近く、両方とも中国からの感じの影響を受けていることが大きいでしょう。
無料:무료(ムリョ)
約束:약석(ヤクソッ)
気分:기분(キブン)
無視:무시(ムシ)
これらはもうそのまま日本語を韓国で使っても通じるくらいそっくりです。
図書館:도서관(トソガン)
家族:가족(カジョッ)
理由:이유(イユ)
高速道路:고속도로(コソクドロ)
こちらも一度発音を聞けばすんなり記憶に残りそうです。韓国語も日本語と同じように昔は漢字を使っていました。なので特に漢字語と呼ばれるこれらの単語はそのまま同じ字を使っていることが多いので、とても似た単語が多いというわけです。
韓国語では現在、漢字を使うことはありませんが、日本人としては漢字をイメージしながら韓国語の単語を覚えるというのは実は効果的な方法として知られています。
自動車:자동차(チャドンチャ)
救急車:구굽차(クグッチャ)
車道:차도(チャド)
このように「車」と言う字は韓国語では「차(チャ)」と発音し、色んな単語に使わていることがわかります。もちろん日本語と全く同じものばかりと言うわけではなく違う単語もありますが、たくさんの韓国語に触れれば触れるほど、同じ漢字が使われていて、似ている単語がたくさんあることがわかってきます。
韓国語と日本語の共通点④敬語
三つ目の韓国語と日本語の共通点は「敬語」です。
日本人も最近の若い人は正しい敬語を使えなくなってきているなんて声も聞かれますが、日本ではきちんと敬語の使い方を知って、年上の人や目上の人などしかるべき相手には使うことが常識とされていますが、韓国もそれは同じです。
むしろ韓国の方は日本よりもそういう礼儀には厳しいお国柄なので、敬語をしっかり使わないといけないという意見も聞かれるほどです。
一人称から見てもそうです。英語では「I」という一つの言い方しかありませんが、日本語では「僕」「オレ」「私」など性別によっても区別がありますが、「わたくし」という目上の人に対して自分をへりくだる言い方があります。韓国語も同じですね。나(ナ)と저(チョ)の二種類あります。
二人称も英語では「You」だけですが、日本語では「君」「お前」「あなた」「そちら」など色んな言い方があります。韓国語でも「너(ノ)」や「당신(タンシン)」「그쪽(クッチョッ)」など。
動作に関しても、「시(シ)」を使って、「する→される」=「하다(ハダ)→하시다(ハシダ)」、「見る→見られる」を「보다(ポダ)→보시다(ポシダ)」と敬語にする方法もありますし、「食べる→召し上がる」=「먹다(モッタ)→드시다(トゥシダ)」、「言う→言われる」=「말하다(マラダ)→말씀하다(マルスマダ)」と言い方自体も敬語になる時に変化するものもあります。
英語でも「May I~?」など相手に何かをお願いするときなどに丁寧に言う言い方はありますが、日本語と韓国語のような敬語はありません。敬語と言う共通点は、相手を敬い言葉遣いを変えるという点でもそうですが、そういった習慣・国民性も似ているという事が言えるのではないでしょうか。
韓国語と日本語の共通点④助詞
4つ目の韓国語と日本語の共通点は「助詞」です。「てにをは」と言うやつですね。
・私は学生です。
・私が学生です。
・私も学生です。
これら3つの日本語の文章はどれも似たような意味ですが、たった一文字によって微妙にニュアンスが違っています。「私」の後についてる助詞の「は」「が」「も」による違いですね。これは韓国語も同じです。
・나는 학생입니다(ナヌン ハクセンイムニダ)
・내가 학생입니다(ネダ ハクセンイムニダ)
・나도 학생입니다(ナド ハクセンイムニダ)
たった一文字の助詞ですが、正しく使うことによって文章に細かい意味を持たせること、表現することが可能です。文法的な語順もそうですが、この助詞も日本語と韓国語の大きな共通点と言えるのではないでしょうか。
韓国語おすすめ記事韓国語は独学でマスターすることができるのか!?勉強方法を解説
韓国語とは:日本語との相違点
次の「韓国語とは」では日本語との相違点を見ていきたいと思います。
使っている文字も発音も全く違うものではありますが、文法が同じ、似ていると言われているがゆえに、日本人が違和感を感じる韓国語のポイントを相違点としてピックアップしていきたいと思います。
日本語との相違点①母音
まず一つ目の相違点は「母音」です。日本語で母音と言えば「あいうえお」の5種類しかありませんが韓国語はそれだけでは収まりません。
何と韓国語の母音は全部で21個もあるんですよね。そんなに覚えられるわけがない!韓国語とはどれだけ難しい言葉なんだ!4倍以上とはもうお手上げ!数だけ聞くとそう思うかもしれません。
そんな韓国語の母音ですが、よく見てみるとそこまで怖がる必要はありません。母音の数が日本語よりも多いのは確かなのですがきちんと整理していれば自然と無理なく覚えられます。
まず、韓国語の母音は21個と言いましたがこちらですね。
ㅏ ㅐ ㅑ ㅒ ㅓ ㅔ ㅕ ㅖ ㅗ ㅘ ㅙ ㅚ ㅛ ㅜ ㅝ ㅞ ㅟ ㅠ ㅡ ㅢ ㅣ
この21個を覚えるにはまず、最初に基本の母音を覚えていきます。
ㅏ ㅣ ㅜ ㅡ ㅔ ㅐ ㅗ ㅓ
(発音) ア[a] イ[i] ウ[u] ウ[eu] エ[e] エ[ae] オ [o] オ[eo]
韓国語の基本となる母音はこの8個です。8個ならば日本語よりは多いけれどまだ何とかなりそうですよね。この中でもㅡやㅓなどは日本語には母音なので、正しくマスターするまでにはちょっと練習が必要ですが、韓国語の母音はまずこちらを覚えれば残りも自然と覚えられるようになります。
基本をマスターしたところで次の母音はヤ行の母音です。
ㅑ ㅠ ㅛ ㅕ ㅖ ㅒ
(発音)ヤ[ya] ユ[yu] ヨ[yo] ヨ[yeo] イェ[ye] イェ[yae]
先ほどの基本の母音に短い線が一本増えているだけ、そして発音はあるわ別途の「Y]が付いただけなんですね。日本語では「ヤユヨ」は母音とは呼びませんが、韓国語では母音なのがややこしい原因かもしれません。
そして次の母音はこちら。複合母音やワ行の母音と呼ばれています。
ㅘ ㅙ ㅚ ㅝ ㅞ ㅟ ㅢ
(発音)ワ[wa] ウェ[wae] ウェ[oe] ウォ[wo] ウェ[we] ウィ[wi] ウィ[ui]
カタカナで読み仮名を見ると違いがわかりにくいですが、これは要は基本の母音を組み合わせた母音ということ。なので基本の母音を知っていれば大丈夫です。
ワㅘ [wa] =ㅗ(オ)+ㅏ(ア) こういう事ですね。日本語では「ウェ」など小さい文字で色んな音を書き表しますが、ハングルの場合は母音を組み合わせることが出来るので音の表現のバリエーションが広くて素敵ですね。
日本語との相違点①激音・濃音
次の日本語との相違点は激音・濃音です。
こちらも韓国語を学び始めてすぐ反切表で見かけて多くの人が韓国語って日本語と違って発音が難しいと感じてしまうポイントでもあります。
激音とは「카 타 차」などで濃音は「까 따 짜」など、ちなみに「가 다 자」は平音と言います。
「가,카,까」→「カ、カ、カ」、「다,타,따」→「タ、タ、タ」と練習をする人も多いのではないでしょうか。実は日本語にも単語によっては厳密に区別すると同じ文字で書いている「か・カ」でも発音が異なるという事があります。
また、英語のM、Nの違いもそうですが、日本人には「ん・ン」と同じに聞こえる、一文字で書いているものもあります。こちらも韓国語ではパッチムの「ㄴ ㅁ ㅇ」で区別したりします。
韓国語の上達にはこうした日本語にはない発音をしっかり練習することが大切です。しかし、一方で発音にこだわるあまり自信を無くしてハンス機会を減らしてしまうようなことがあっては逆効果です。
違いは違いとして理解し、気を付けて練習することが上達のヒントではありますが、発展途上でも気にしすぎることなくどんどん韓国語を使う機会を作っていきましょう。
日本語との相違点①ですます調・否定文が二種類
次の相違点は「ですます調・否定文」が2種類あるという事です。これはそういうものであるといえばそれまでですが、最初に驚いた人も多いと思います。
・私は日本人です。
나는 일본 사람이예요(ナヌン イルボンサラミエヨ)
나는 일본 사람입니다(ナヌン イルボンサラミムニダ)
・運動はしません。
운동은 안 해요(ウンドンヌン アネヨ)
운동은 하지 않아요(ウンドンヌン ハジ アナヨ)
細かく見ればこれらにも微妙な違い、ニュアンスの差があるのですが、日本語とちょっと違う点であり、難しいところだと言えるかもしれませんね。
日本語との相違点①動詞
次の相違点は、「動詞」と「助詞」です。
これはある決まった言葉には決まった動詞や助詞があるのに、日本語と韓国語で微妙違うというものを集めてみました。
例えば日本語では「薬を飲む」ですが、韓国語では薬は食べるもの、약을 먹다(ヤグル モッタ)と言います。どちらも口に入れるものではあるのですが、微妙に異なるのが面白いですね。
他に日本人が間違えやすい動詞と言えば「보다(ポダ)」です。意味は「見る」ですが、この「보다(ポダ)」にはもう一つ「会う」という意味があり日本人が混乱します。
「会う」という韓国語は「만나다(マンナダ)」のはずなのに、でも日常会話では「보다(ポダ)」の方がよく使われているのが韓国語なんですね。
「また会おうね!」は「다지 만나자!(タシ マンナジャ)」より「다지 보자(タシ ポジャ)」のほうがよく使います。よりフランクで距離感が近いニュアンスもあります。
他にも動詞に戸惑う例としては「~好きだ」と言う言い方です。
韓国語では「好きだ」の意味として「~가(이) 좋다」「을/를 좋아하다」という2通りの言い方があります。
나는 김치를 좋아해요(ナヌン キムチルル チョアヘヨ)
나는 김치가 좋아요(ナヌン キムチガ チョアヨ)
動詞ばかり助詞まで異なりますが、どちらも日本語に訳すとなると「私はキムチが好きです」になります。よく使う表現でもあるのでこの言い方は多くの人が最初理解するのに時間がかかるのではないでしょうか。
区別する方法としては「~가(이) 좋다」は「~が好き」で、「을/를 좋아하다」は「~を好む」という直訳になるという事です。色んな例文を通して理解していくようにしましょう。
韓国語とは:韓国語の資格・試験
最後に韓国語に関する資格や試験についても見ておきたいと思います。
日本で最もメジャーな韓国語の資格・試験と言えばこの二つです。
・韓国語能力試験(TOPIK)
・ハングル能力検定試験
この二つの資格・試験の違いは英語で言えばTOEIC(トーイック)と英検です。どういう事なのかをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
韓国語能力試験は英語ではTest of Proficiency in Koreanと呼ばれ略して「TOPIK(トピック、トーピック)」と呼ばれています。主催は韓国政府。つまり韓国が実施している韓国語の資格・試験です。
対してハングル能力検定試験とは日本の特定非営利活動法人ハングル能力検定協会」が主催ししている資格試験で、それは英検と同じでです。
どちらの資格試験が良いのか、どちがのほうが難しいのかなど色々ありますが、どちらも公式に認められている資格・試験です。あえて言うなら、日本国内で韓国語の実績を示したいなら「ハングル能力検定試験」の方で、韓国もしくは韓国以外の外国で韓国語能力を示すのであれば「韓国語能力試験(TOPIK)」の方が望ましいという意見が多いです。
1つ注意しないといけないのが、レベルの数え方です。そちらも急でその難易度を表しますが、韓国語能力試験(TOPIK)は1級が一番易しいレベルで、一番難しいレベルは6級と言う風に、数字が大きい方がレベルが高いという事です。日本では1級が一番上の級と言うイメージがあるのでちょっと違和感があるかもしれませんね。
その点ハングル能力検定試験は日本での試験なので1級が一番レベルが高く、5級が最も優しいレベルです。ただこちらも5級なのでレベルが5つなのかと誤解されやすいのですが、4級・3級・準2級・2級・1級という6段階なっており少しややこしいです。
語学力はなかなか数値化しにくいものですが、進学や就職ではこういった資格・試験を利用することにより韓国語のレベルを客観的に示せますし、節目ごとに試験を受けて上達を図るという意味でも利用できるので便利ですね。
韓国語おすすめ記事韓国語に関する資格を徹底調査!就職や仕事に役立つ韓国語の資格や検定試験は?
「韓国語とは」まとめ
今回は「韓国語とは」という事で、身近にある韓国語を色んな角度から掘り下げて調べてみました。
韓国語とは世界的にどれほどの規模で使われているのかや、朝鮮語との違いとは、日本語との共通点や似ているところはどんなところなのか、逆に韓国語と日本語の違う点はどんなところなのかなど、普段あまり意識しないポイントから韓国語を知ることが出来たのではないでしょうか。
「日本語と韓国語は似ている、でも違う」これは韓国語と深く長く付き合えば付き合うほど感じることだといいます。韓国語と日本語の共通点や方言のことも紹介しましたが、その昔、朝鮮半島で使われていた昔の韓国語と昔の日本列島で使われていた日本語は今よりももっと似ていて、方言ほどの違いしかなかったという説もあるのだとか。奥深い歴史を感じながら今後も韓国語と付き合っていけたら素敵ですね。
【PR】K Village 韓国語K Village 韓国語は13,000人が通う日本最大の韓国語教室。講師は全員日本語もバッチリ。受付には韓国留学経験もある日本人スタッフもいて安心。
まずは無料体験レッスンで韓国語を楽しんでみませんか?全国21校 + オンラインレッスンでおまちしております!