韓国語の基礎は何?初心者が最初に押さえたい6つ

「韓国語の基礎」と言われても、ハングル、発音、単語、文法、会話と学ぶことが多く、どこまでできれば基礎なのか分かりにくいものです。最初から全部を深く覚えるのではなく、韓国語の仕組みを理解し、短い文を自分で読んで言えるところまでを一つの土台にすると整理できます。
初心者が先に押さえたいのは、ハングルの仕組み、発音とパッチム、基本の語順、よく使う助詞、丁寧な語尾、身近な単語の6つです。
この記事は「韓国語の勉強を何から始めるか」という全体のロードマップではなく、勉強を始めた人が知っておきたい韓国語そのものの基本に絞っています。
基礎は「知っている」より短い韓国語を作れるかで見る
ハングル表を見たことがある、助詞の名前を知っているというだけでは、実際の韓国語にはまだつながりません。저는 학생이에요.(私は学生です)のような短い文を見て、文字・意味・音の関係が少しずつ分かる状態を目指します。
基礎が身についたか迷ったら、簡単なハングルを読み、知っている単語を使って一文を作れるかを目安にします。
勉強全体の順番とは分けて考える
韓国語学習全体には、ハングルのあとに単語や文法、聞き取り、会話へ進む流れがあります。ただし、このページですべてを広げると「韓国語の基礎」がぼやけてしまいます。
何から勉強するかではなく、「韓国語の文字・音・文がどうできているか」を理解することが、このページで扱う基礎です。
学習全体の順番を知りたい場合は、韓国語を勉強する順番を見ると、ハングルから会話までの流れを一度に整理できます。
韓国語の基礎1|ハングルは子音と母音を組み合わせる文字

韓国語を書くときに使うハングルは、基本の子音と母音を組み合わせて一つの音節を作ります。現代ハングルの基本字母は、子音14個と母音10個の合計24個です。
가ならㄱ+ㅏ、나ならㄴ+ㅏのように、ハングルは一文字を丸ごと暗記するより、子音と母音に分けて見ると仕組みを理解しやすくなります。
縦の母音は右、横の母音は下に置く
ㅏ・ㅓ・ㅣのように縦長の母音は子音の右側へ置き、ㅗ・ㅜ・ㅡのように横長の母音は子音の下へ置きます。ㄱ+ㅏは가、ㄱ+ㅗは고になります。
文字の形が違って見えても、最初に子音と母音を探す習慣を付けると、初めて見るハングルでも読み方を考えられます。
| 組み合わせ | できる文字 |
|---|---|
| ㄱ+ㅏ | 가 |
| ㄴ+ㅏ | 나 |
| ㄱ+ㅗ | 고 |
| ㅁ+ㅜ | 무 |
パッチムは文字の下に付く子音
한、밥、집のように、文字の下に子音が入る形があります。この下の子音をパッチムと呼びます。最初は一つずつ発音を完璧にするより、「下に子音がある文字もある」と気づけることが大切です。
パッチムがあるかどうかは、発音だけでなく助詞や語尾の形にも関わるため、基礎の段階から文字の下まで見る癖を付けます。
ハングル文字をもう少し詳しく学びたい場合は、ハングル文字の仕組みも合わせて読めます。
韓国語の基礎2|文字と発音は一緒に覚える

ハングルは表音文字ですが、「一文字に一つの読み方が固定され、いつでも同じ音になる」という意味ではありません。前後の音によって発音が変わることがあるため、文字だけを見てカタカナへ置き換える学び方には限界があります。
基礎では、文字を見たら音声も聞き、自分でも声に出すところまでを一組にすると、ハングルと実際の韓国語の音が離れません。
カタカナは読み方の目安として使う
안녕하세요を「アンニョンハセヨ」と書けば入口にはなりますが、日本語の音だけでは韓国語の母音や子音をそのまま表せません。カタカナを見たあと、ハングルと音声へ戻る習慣を付けます。
カタカナだけを暗記せず、ハングルを見ながら音をまねすると、日本語にない発音にも少しずつ耳が慣れていきます。
パッチムは後ろの音とつながることがある
たとえば한국어は、文字だけを見ると한・국・어ですが、実際には국のパッチムㄱが後ろの어へつながり、[한구거]に近く発音されます。こうした変化は、単語や短い文を音読する中で覚える方が分かりやすくなります。
発音変化の名前を最初から全部暗記するより、「書いた形と聞こえる音が少し違うことがある」と知っておくと、音声を聞いたときに慌てません。
音読は一語より短い文で行う
학교、학생のような単語だけを読む練習も役立ちますが、학교에 가요.のように助詞や語尾まで入れた方が、実際の会話に近い音の流れを確かめられます。
一文を見て、音声を聞き、ゆっくりまねして言う流れを繰り返すと、読む練習と発音練習を同時に進められます。
韓国語の基礎3|日本語と似ている語順を正しく使う

韓国語と日本語は、基本の文で「主語+目的語+述語」という並びを取りやすく、助詞を使う点も似ています。この共通点は日本語話者にとって学びやすい部分ですが、「文法がすべて同じ」という意味ではありません。
「私は韓国語を勉強します」は저는 한국어를 공부해요.のように、日本語と近い順番で作れるため、基礎文では語順を大きく入れ替えず考えられます。
基本の語順は述語が最後に来る
저는(私は)+한국어를(韓国語を)+공부해요(勉強します)というように、動作や状態を表す部分が最後に来ます。日本語の感覚をそのまま使える場面が多い点は、韓国語を学ぶときの助けになります。
最初は日本語の短い文を「誰が・何を・どうする」に分け、韓国語でも同じ役割を並べてみると文の骨組みが見えます。
은/는・이/가・을/를などの助詞を使う
韓国語にも、日本語の「は・が・を」に近い働きをする助詞があります。ただし、完全に一対一で同じではないため、日本語訳だけで固定せず、短い例文の中で覚えます。
基礎では、은/는・이/가・을/를・에・에서を先に見ておくと、自己紹介や毎日の行動を表す文を作りやすくなります。
| 助詞 | 基礎で覚える使い方 |
|---|---|
| 은/는 | 話題を示す「〜は」 |
| 이/가 | 主語を示す「〜が」 |
| 을/를 | 目的語を示す「〜を」 |
| 에 | 行き先・時間など |
| 에서 | 動作をする場所など |
日本語と似ている韓国語の単語もある
韓国語には漢字語が多く、日本語と音が似て聞こえる言葉があります。約束は약속、家族は가족、気分は기분、準備は준비です。意味が近い言葉も多いため、知っている日本語を手がかりにできる場合があります。
似た音の単語は覚える助けになりますが、すべての日本語を同じ感覚で韓国語へ変えられるわけではないので、実際の意味と使い方も一緒に確かめます。
韓国語の基礎4|「〜です」と基本の動詞で短い文を作る

文字・音・語順が少し分かったら、基礎文法を使って短い文を作ります。最初から過去形や複雑な接続表現へ広げず、「私は学生です」「学校へ行きます」「本を読みます」のような一文から始めます。
基礎文法は用語を暗記するより、知っている単語を一つの文へ入れ、実際に言える形にする方が身につきます。
名詞の「〜です」は이에요/예요と입니다
학생のようにパッチムがある名詞には이에요、가수のようにパッチムがない名詞には예요を付けます。입니다は、より改まった場面で使われる丁寧な形です。
会話では학생이에요、가수예요のような形をよく使い、発表やかしこまった自己紹介では학생입니다のような形も使います。
| 日本語 | 韓国語 |
|---|---|
| 私は学生です。 | 저는 학생이에요. |
| 私は歌手です。 | 저는 가수예요. |
| 私は学生です。(改まった形) | 저는 학생입니다. |
動詞は辞書形と会話の形を一緒に見る
辞書に載っている가다(行く)、먹다(食べる)、공부하다(勉強する)は、丁寧な会話では가요、먹어요、공부해요のように形が変わります。
単語帳で가다だけを覚えるより、가다→가요まで一緒に声に出すと、意味と活用を別々に覚えずに済みます。
単語と文法のどちらからか迷ったら一文を作る
文の形は分かるのに「病院」「予約」の韓国語が出てこないなら単語を増やし、単語は分かるのに文にできないなら文法へ戻ります。
「単語か文法か」を先に決めるより、今言いたい一文に足りないものを補う方が、基礎の勉強を実際の韓国語へつなげられます。
単語と文法の進め方は、韓国語は単語と文法どっちから?で詳しく分けています。
韓国語の基礎5|ヘヨ体とハムニダ体の違いを知る
韓国語を勉強していると、-요で終わる文と-습니다/-ㅂ니다で終わる文が出てきます。どちらも丁寧な言い方ですが、使う場面や響きが少し違います。
初心者は、会話でよく使うヘヨ体と、より改まったハムニダ体の二つがあると知っておくと、教材によって語尾が違っても混乱しにくくなります。
ヘヨ体は日常の丁寧な会話でよく使う
가요(行きます)、먹어요(食べます)、좋아요(いいです)のように、-요で終わる形は日常の丁寧な会話でよく使われます。
最初の会話練習では、よく使う動詞や形容詞をヘヨ体で言えるようにすると、そのまま日常の受け答えへつなげられます。
ハムニダ体は発表や改まった場面でも使われる
갑니다(行きます)、먹습니다(食べます)、학생입니다(学生です)のような形は、案内、発表、ニュース、改まった自己紹介などでも耳にします。
ヘヨ体とハムニダ体は「どちらか一つだけが正しい」のではなく、相手や場面に合わせて使い分ける丁寧な表現です。
文法を覚える順番は基礎記事で広げすぎない
過去形、否定、希望、可能、接続表現まで学ぶと、初級文法はさらに広がります。ただし、「韓国語の基礎」を確認したい段階では、まず短い現在の文を作れることを先にします。
初級文法をどの順番で覚えるかまで知りたい場合は、基礎の説明と分けて考える方が、今覚える範囲を決めやすくなります。
文法の進め方は、韓国語の文法を覚える順番に、助詞から活用へ進む流れをまとめています。
韓国語の基礎6|身近な単語を短い文で覚える
ハングルと基本文法が分かっても、言いたい内容の単語がなければ会話は広がりません。ただし、単語を何百個も先に暗記するより、自分が使う言葉を短い文へ入れる方が意味と使い方を一緒に覚えられます。
最初は人・場所・時間・行動・気持ちの言葉を少しずつ選び、覚えたその日に一文を作ります。
基本単語は名詞だけでなく動詞・形容詞も混ぜる
저(私)、친구(友達)、집(家)、학교(学校)のような名詞だけでなく、가다(行く)、오다(来る)、먹다(食べる)、보다(見る)、좋다(よい)のような言葉も一緒に覚えます。
名詞と動詞を組み合わせれば학교에 가요.、친구가 와요.のように、覚えた単語をすぐ文へ変えられます。
| 種類 | 最初に使いやすい単語 |
|---|---|
| 人 | 저・친구・가족・선생님 |
| 場所 | 집・학교・회사・역 |
| 時間 | 오늘・내일・지금・아침 |
| 行動 | 가다・오다・먹다・보다 |
| 状態・気持ち | 좋다・괜찮다・좋아하다 |
一語覚えたら一文まで動かす
학교を覚えたら학교에 가요.、커피を覚えたら커피를 마셔요.というように、単語を一文まで使います。短い文なら助詞や語尾も同時に復習できます。
単語帳で意味だけを見る時間と、自分の一文を作る時間をセットにすると、「知っている単語」を「使える単語」へ変えやすくなります。
韓国語の基礎が身についたか7項目でチェックする
「基礎を全部終えた」と感じるタイミングは人によって違います。教材を何ページ進めたかより、文字・音・文をどこまで自分で扱えるかで見た方が分かりやすくなります。
次の7項目のうち、できない所があればそこだけ戻り、できる所まで最初からやり直さないのが続けやすい進め方です。
基礎チェックリスト
文字・発音・文の三つを横断して確認すると、どこだけ戻ればよいかを自分で判断できます。
| 確認すること | できれば次へ |
|---|---|
| 基本母音・子音を見分けられる | ○ |
| パッチムがある文字に気づける | ○ |
| 簡単な単語を声に出して読める | ○ |
| 主語・目的語・述語の並びが分かる | ○ |
| 은/는・을/를などを短い文で使える | ○ |
| ヘヨ体の短い文を一つ作れる | ○ |
| 知っている単語で自己紹介できる | ○ |
全部できなくても会話や聞き取りを始めていい
基礎を完璧にしてから会話やリスニングへ進むと、実際の音に触れる時期が遅くなります。知っているあいさつや短い文なら、文字や文法を学ぶ途中から声に出して練習できます。
基礎は次の勉強へ進むための試験ではなく、読む・聞く・話す練習を支える土台として少しずつ固めていきます。

韓国語の基礎でよくある質問
基礎の段階では、「ハングルは全部覚える?」「日本語と本当に文法が同じ?」「スマホで韓国語をどう打つ?」など、文字と文法の周りで疑問が増えます。
迷ったときは、韓国語を一度に全部理解しようとせず、文字・音・文のどこで止まっているかを一つずつ確認します。
Q. ハングルを24文字覚えれば韓国語は全部読めますか?
基本字母24個は大切な土台ですが、実際の韓国語には濃音、複合母音、パッチム、発音変化があります。24個を覚えた時点で「仕組みが分かり始めた」と考え、実際の単語を読みながら広げていきます。
24個を覚えることはゴールではなく、ハングルを自分で分解して読めるようになるための入口です。
Q. 韓国語と日本語の文法は同じですか?
基本語順や助詞を使う点など似ている部分は多くありますが、語尾、敬語、活用、自然な言い回しまで同じではありません。日本語と似ている部分を手がかりにしながら、韓国語として覚えます。
「似ているから学びやすい」は言えても、「同じだから文法を覚えなくてよい」と考えない方が安全です。
Q. 韓国語の発音はカタカナだけで覚えても大丈夫ですか?
カタカナは最初の読み方をつかむ助けになりますが、日本語にない母音や子音まで正確には表せません。音声を聞き、ハングルを見ながら自分でも声に出します。
カタカナは補助として使い、最終的にはハングルと実際の音を直接つなげることを目標にします。
Q. スマホで韓国語を打つにはどうしますか?
スマートフォンのキーボード設定で韓国語を追加すると、ハングルを入力できます。最初は子音と母音の位置に迷いますが、가ならㄱとㅏを順番に押すという仕組みは、ハングルを組み立てる考え方と同じです。
韓国語を打つ練習も、子音と母音を見分ける復習になるため、短い単語から入力してみると文字の形を覚えやすくなります。
Q. 初めての韓国語は何から始めればいいですか?
「韓国語の基礎」ではハングル・発音・語順・助詞・丁寧な語尾を扱いますが、本当に最初の一歩だけ知りたい場合は、学習全体の記事と役割が違います。
初日から何をすればよいか迷っている人は、文字と音を中心にした最初の一歩を先に確認すると始めやすくなります。
最初にすることは、韓国語で最初にすること・最初に覚えることにまとめています。
【まとめ】韓国語の基礎は文字・音・語順・助詞・語尾・単語から固める
韓国語の基礎は、ハングルだけでも文法だけでもありません。文字の仕組みを知り、実際の音を聞き、日本語と近い語順を手がかりに、助詞と丁寧な語尾を使って短い文を作るところまでが最初の土台です。
ハングルを分解して読める、短い音をまねできる、知っている単語で一文を作れる。この三つができ始めたら、基礎は少しずつ実際の韓国語へつながっています。
【おさらい】分からない所だけ一つ戻る
文字が読めないならハングルへ戻り、音が分からないなら音声を聞き直し、単語は分かるのに文が作れないなら助詞や語尾へ戻ります。全部を最初からやり直すより、止まった場所だけ直す方が学習を続けやすくなります。
「基礎が足りない」と感じたときは、何が足りないかを文字・発音・文法・単語に分けて、一つだけ練習し直します。
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チョン スジョン
韓国ソウル出身、高麗大学で日本語・日本文学専攻、韓国語教員資格2級 2015年からK Village 韓国語でレッスンを担当。講師歴10年以上。 レッスン通算時間は約15,000時間、約600人の生徒に韓国語の楽しさを教えてきた大人気講師。K Village プレミア講師としてレッスンはもちろん、教材作成、レッスンカリキュラム、韓国語講師育成チームなど幅広い分野で活躍。



